真喜屋と馬(方言)

概要

その馬は、薩摩の島津公に徴用された。その係は、真喜屋と言って、沖縄中から馬を選び薩摩へ献納した。献納はしたものの、沖縄ではおとなしい馬だったが薩摩では大変なあばれ馬になっていた。人に咬みついたりしたので、「なんだ沖縄は、こんな馬を薩摩に送るとは、早々取りに来い。」といわれた。そこで、真喜屋が馬をひき取りに行かれた。するとその馬は真喜屋を覚えていて、真喜屋が行くと、その馬はおとなしくなった。そして、「乗って見せよ。馬具をかけて乗って見せよ。」と、薩摩の役人が言った。薩摩はその馬を走らす所に、穴を掘り、そして上をおおいそこに落とそうと考えた。「そのようにしなければならない。」と企んだわけだ。真喜屋はこの穴を掘るということを聞いていたので、どことひそかに調べたわけだ。そして実際に馬に乗った時、その穴の所へ来ると、とび越したそうだ。馬術が秀れていたので、それを見ていた薩摩の国の役人は、「これはただ者ではない、馬を持たして行かすとよい。」といい、真喜屋は馬を持って帰された。また沖縄では、その馬は大変な信用を受け、真喜屋も信用された。そして、羽地に真喜屋という字があるが、そこの牛馬をゆずり受けた。従馬主になり、信用されたという話だった。その血統は、馬肉を召し上がらないそうだよ。

再生時間:3:23

民話詳細DATA

レコード番号 47O370639
CD番号 47O37C030
決定題名 真喜屋と馬(方言)
話者がつけた題名 真喜屋と馬
話者名 屋良朝乗
話者名かな やらちょうじょう
生年月日 18921225
性別
出身地 沖縄県読谷村瀬名波
記録日 19770815
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第3班
元テープ番号 読谷村瀬名波T06A14
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P164
キーワード 薩摩の島津公に馬を徴用,真喜屋,薩摩に馬を献納,沖縄ではおとなしい馬,薩摩では大変なあばれ馬,馬術が秀れていた,羽地の真喜屋,その血統は馬肉を食べない
梗概(こうがい) その馬は、薩摩の島津公に徴用された。その係は、真喜屋と言って、沖縄中から馬を選び薩摩へ献納した。献納はしたものの、沖縄ではおとなしい馬だったが薩摩では大変なあばれ馬になっていた。人に咬みついたりしたので、「なんだ沖縄は、こんな馬を薩摩に送るとは、早々取りに来い。」といわれた。そこで、真喜屋が馬をひき取りに行かれた。するとその馬は真喜屋を覚えていて、真喜屋が行くと、その馬はおとなしくなった。そして、「乗って見せよ。馬具をかけて乗って見せよ。」と、薩摩の役人が言った。薩摩はその馬を走らす所に、穴を掘り、そして上をおおいそこに落とそうと考えた。「そのようにしなければならない。」と企んだわけだ。真喜屋はこの穴を掘るということを聞いていたので、どことひそかに調べたわけだ。そして実際に馬に乗った時、その穴の所へ来ると、とび越したそうだ。馬術が秀れていたので、それを見ていた薩摩の国の役人は、「これはただ者ではない、馬を持たして行かすとよい。」といい、真喜屋は馬を持って帰された。また沖縄では、その馬は大変な信用を受け、真喜屋も信用された。そして、羽地に真喜屋という字があるが、そこの牛馬をゆずり受けた。従馬主になり、信用されたという話だった。その血統は、馬肉を召し上がらないそうだよ。
全体の記録時間数 3:23
物語の時間数 3:23
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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