城間仲の主人が「大晦日の夕飯もできたし、きょうは皆ここに来て夕飯を食べなさい。」と言って、下男達を呼び寄せて共に夕飯をおあがりになった。そのときに主人が下男に言いつけたことが、皆なで九人しかいないが「もうひとつは多く持ってきなさい。」と言われた。言われた通りに夕飯は人数より多く持ってきた。そこで喜んで食べているときに主人の話が、「天井にいる者も降りてきて一緒に夕飯を食べないか。」と言われたので、盗人は現れた。隠れることもできず、盗人はなくなく下に降りてきた。城間仲の主人のおっしゃるお言葉、「そのような若い者が、きょうのような日に何をしにここに入ってきたか。」とお尋ねになった。若者は、「恥かしいことに自分には子どもがいますが、きょうの日にせめて米の御飯でも食べさせてあげようと思って、貴方の家に忍びこんだわけです。」と答えた。事情をお聞きになった城間仲の主人はかわいそうに思って、「そうならば、早く持って行って米の御飯でも食べさせなさい、御馳走もあげなさい。」とたくさん持たせたようだ。そういうことで、“海の潮は干いても城間仲の富は減らない”と、その盗人が言った言葉だそうだ。“城間仲は富は栄えるだけで減ることはない”との言葉がいまでも残っているわけである。これで城間仲に入った盗人の話、また、城間仲の富は“海の潮は干いても城間仲の富は減らない”という話でした。
| レコード番号 | 47O370462 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C022 |
| 決定題名 | 城間仲 盗人(方言) |
| 話者がつけた題名 | 城間仲 |
| 話者名 | 長浜真一 |
| 話者名かな | ながはましんいち |
| 生年月日 | 19101012 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村長浜 |
| 記録日 | 19810221 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村長浜T12B02 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集3長浜の民話 P93 |
| キーワード | 城間仲,大晦日,下男達,夕飯,夕飯は人数より多く持ってきた,天井にいる者,盗人,御馳走,城間仲は富は栄えた |
| 梗概(こうがい) | 城間仲の主人が「大晦日の夕飯もできたし、きょうは皆ここに来て夕飯を食べなさい。」と言って、下男達を呼び寄せて共に夕飯をおあがりになった。そのときに主人が下男に言いつけたことが、皆なで九人しかいないが「もうひとつは多く持ってきなさい。」と言われた。言われた通りに夕飯は人数より多く持ってきた。そこで喜んで食べているときに主人の話が、「天井にいる者も降りてきて一緒に夕飯を食べないか。」と言われたので、盗人は現れた。隠れることもできず、盗人はなくなく下に降りてきた。城間仲の主人のおっしゃるお言葉、「そのような若い者が、きょうのような日に何をしにここに入ってきたか。」とお尋ねになった。若者は、「恥かしいことに自分には子どもがいますが、きょうの日にせめて米の御飯でも食べさせてあげようと思って、貴方の家に忍びこんだわけです。」と答えた。事情をお聞きになった城間仲の主人はかわいそうに思って、「そうならば、早く持って行って米の御飯でも食べさせなさい、御馳走もあげなさい。」とたくさん持たせたようだ。そういうことで、“海の潮は干いても城間仲の富は減らない”と、その盗人が言った言葉だそうだ。“城間仲は富は栄えるだけで減ることはない”との言葉がいまでも残っているわけである。これで城間仲に入った盗人の話、また、城間仲の富は“海の潮は干いても城間仲の富は減らない”という話でした。 |
| 全体の記録時間数 | 4:35 |
| 物語の時間数 | 4:35 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |