この話はね、田のあぜに捨てた男親に教えられた話である。「薩摩の国から御用が来ていますが。」と聞きに行った。「何の御用が来ているのだ。」と言ったら、「縄の御用が来ています。」「縄は何だ、何の御用だ。」「灰縄を綯って来いとの御用が来ています。もう、どうすればいいのだろうかお父さん。」と言った。「なんだ、君たちはそれもわからないのか。縄を固くして、さっさと綯って、そのまま鉄板にのせて燃やし、風呂敷に包んで役人に『はい、灰縄を持って来ました』と。早々に薩摩に持って行きなさい。それが御用だったら。」と、前武当のおじいさんが教えてくれた。昔、前武当におじいさんがいて、「薩摩から御用が来ているが、どうしたらいいでしょうか。灰縄というのはどんなものでしょうか。」と聞いたら、「灰縄を知らないのか。こうやって縄を綯って、鉄板に置いて燃やしてそのまま風呂敷に包んで、『灰縄を持って参りました』と、薩摩に持って行きなさい。」とおっしゃったので、薩摩に持って行くと、灰縄はそれでよかったということである。そうしたら、それが通って、やっぱり昔の人がいらっしゃらなければ、この御用でも仕上げることができず、首になるところだったと。親が居てくれたために、薩摩からの御用の灰縄も納めることができた。「早く家に帰りなさい。家に帰って何もかも教えて下さい。」と、帰されたそうだ。山から。
| レコード番号 | 47O370417 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C019 |
| 決定題名 | 姥捨て山(方言) |
| 話者がつけた題名 | 姥捨て山 |
| 話者名 | 当山ウシ |
| 話者名かな | とうやまうし |
| 生年月日 | 18890515 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村長浜 |
| 記録日 | 19770815 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第16班 |
| 元テープ番号 | 読谷村長浜T10B09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 村芝居 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集3長浜の民話 P177 |
| キーワード | 田のあぜに捨てた男親,薩摩の国から御用,灰縄御用,前武当のおじいさん,縄を綯って鉄板に置いて燃やす,家に帰った |
| 梗概(こうがい) | この話はね、田のあぜに捨てた男親に教えられた話である。「薩摩の国から御用が来ていますが。」と聞きに行った。「何の御用が来ているのだ。」と言ったら、「縄の御用が来ています。」「縄は何だ、何の御用だ。」「灰縄を綯って来いとの御用が来ています。もう、どうすればいいのだろうかお父さん。」と言った。「なんだ、君たちはそれもわからないのか。縄を固くして、さっさと綯って、そのまま鉄板にのせて燃やし、風呂敷に包んで役人に『はい、灰縄を持って来ました』と。早々に薩摩に持って行きなさい。それが御用だったら。」と、前武当のおじいさんが教えてくれた。昔、前武当におじいさんがいて、「薩摩から御用が来ているが、どうしたらいいでしょうか。灰縄というのはどんなものでしょうか。」と聞いたら、「灰縄を知らないのか。こうやって縄を綯って、鉄板に置いて燃やしてそのまま風呂敷に包んで、『灰縄を持って参りました』と、薩摩に持って行きなさい。」とおっしゃったので、薩摩に持って行くと、灰縄はそれでよかったということである。そうしたら、それが通って、やっぱり昔の人がいらっしゃらなければ、この御用でも仕上げることができず、首になるところだったと。親が居てくれたために、薩摩からの御用の灰縄も納めることができた。「早く家に帰りなさい。家に帰って何もかも教えて下さい。」と、帰されたそうだ。山から。 |
| 全体の記録時間数 | 2:09 |
| 物語の時間数 | 2:09 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |