子供の頃に、お年寄りから聞いた話、チョーフグン親方と断髪屋の話をいたします。昔、チョーフグン親方といって、親から生まれる時から、身体が全部鉄になってお生まれになったという話だ。そして成長ののち、チョーフグン親方は武勇の達人になられた。それで公儀からも優遇され敬われていらっしゃった。ところがチョーフグン親方は、武勇の達人ですぐれている故に、他から憎んでいる人がでてきた。ある日、チョーフグン親方を憎んでいる人に断髪屋が頼まれて、チョーフグン親方を殺してくれと、はからいをした。この断髪屋は、思慮がなく、チョーフグン親方が髭を剃りにいらっしゃった時に、のどもとの肉のある所に、かみそりをたてた。いかなる強い武士と言われていても、のどもとに、かみそりをたてられたチョーフグン親方は、断髪屋にてこの世を失なったということだ。亡くなる時に、断髪屋の足を裂かれて、一つの足は南の海へ、もう一方の片足は北の海に投げられたということである。南の海がごうごうするのは、南の海に投げられた足のいわれからでているということだ。南の海が鳴ったら、風がにぶり、また、雨が降ると昔からいわれている。チョーフグン親方は、強い武士であったので、生きている間に千人、死んでから千人殺したと言われている。死んでから千人殺したというお話は、薩摩の国から、琉球を攻めにといってやって来た。その時、チョーフグン親方が、亡くなられたということを聞いて、喜びいさんで琉球を攻めにやって来たのだ。ところが琉球の武士達は、はからいをして、チョーフグン親方を墓から出して立てられた。チョーフグン親方の口から蛆がでるのを、琉球の武士達は、「チョーフグン親方は、今ハチャグミをめし上がっているのだ。」と言った。これを聞いた薩摩の兵隊は、帰ることもできず、琉球の島にて切腹したという話だ。これが、チョーフグン親方が生きていて千人、死んでから千人という話。子供の頃お年寄りから聞かされた話、これで終わりにします。
| レコード番号 | 47O370400 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C018 |
| 決定題名 | チョーフグン親方(方言) |
| 話者がつけた題名 | チョーフグン親方 |
| 話者名 | 長浜真一 |
| 話者名かな | ながはましんいち |
| 生年月日 | 19101012 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村長浜 |
| 記録日 | 19770815 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第12班 |
| 元テープ番号 | 読谷村長浜T08B06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 宮城平三 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集3長浜の民話 P207 |
| キーワード | チョーフグン親方,断髪屋,身体が全部鉄,武勇の達人,公儀から優遇,親方を殺してくれ,髭剃り,喉に剃刀,断髪屋の足を裂き,片足は南の海,片足は北の海,生きている間に千人死んでから千人,薩摩の国,琉球を攻めに,チョーフグン親方を墓から出し立てた,口から蛆,ハチャグミ,薩摩の兵隊は切腹 |
| 梗概(こうがい) | 子供の頃に、お年寄りから聞いた話、チョーフグン親方と断髪屋の話をいたします。昔、チョーフグン親方といって、親から生まれる時から、身体が全部鉄になってお生まれになったという話だ。そして成長ののち、チョーフグン親方は武勇の達人になられた。それで公儀からも優遇され敬われていらっしゃった。ところがチョーフグン親方は、武勇の達人ですぐれている故に、他から憎んでいる人がでてきた。ある日、チョーフグン親方を憎んでいる人に断髪屋が頼まれて、チョーフグン親方を殺してくれと、はからいをした。この断髪屋は、思慮がなく、チョーフグン親方が髭を剃りにいらっしゃった時に、のどもとの肉のある所に、かみそりをたてた。いかなる強い武士と言われていても、のどもとに、かみそりをたてられたチョーフグン親方は、断髪屋にてこの世を失なったということだ。亡くなる時に、断髪屋の足を裂かれて、一つの足は南の海へ、もう一方の片足は北の海に投げられたということである。南の海がごうごうするのは、南の海に投げられた足のいわれからでているということだ。南の海が鳴ったら、風がにぶり、また、雨が降ると昔からいわれている。チョーフグン親方は、強い武士であったので、生きている間に千人、死んでから千人殺したと言われている。死んでから千人殺したというお話は、薩摩の国から、琉球を攻めにといってやって来た。その時、チョーフグン親方が、亡くなられたということを聞いて、喜びいさんで琉球を攻めにやって来たのだ。ところが琉球の武士達は、はからいをして、チョーフグン親方を墓から出して立てられた。チョーフグン親方の口から蛆がでるのを、琉球の武士達は、「チョーフグン親方は、今ハチャグミをめし上がっているのだ。」と言った。これを聞いた薩摩の兵隊は、帰ることもできず、琉球の島にて切腹したという話だ。これが、チョーフグン親方が生きていて千人、死んでから千人という話。子供の頃お年寄りから聞かされた話、これで終わりにします。 |
| 全体の記録時間数 | 4:50 |
| 物語の時間数 | 4:50 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |