大宜味、喜如嘉ですね。で、親孝行の娘がいたようです。えー、そこで、母親が病気をして、薬を買う金もなく、山に行って椎の実を取って、それを金にして薬代にしたようです。ある日、いつもと同じく山に椎の実を取りに行きますと、えー、山奥へ入って道に迷い、その日に限って又、椎の実もなかなか取れなかったようです。で、道に迷ったこの娘は、よけいあせって、えー、泥沼の中に入り、とうとう日も暮れ、家に帰ることもできない。一人心配して、大きい木の根にうとうと眠たようです。夜もふけていくにつれて、うつらうつら、まあ夢をみたようです。そこを、その夢が多勢な人が集まってさかんに踊って、おもしろくしている。その山も前とは違って、きれいな芝生があって、その上でどんちゃんさわいでぇいたと。その中に、えー、白髪のじいさんがいて、円遠く、その娘もその踊る中に入っていったようです。で、お年寄りのじいさんが、その娘を抱きあげ、そして「何も心配しないように、お家にとどけるから安心しなさい。」と言われたようです。 それを言われてまもなく、えー、そこに集まっていた人もどこに行ったか、そのじいさんもどこに行かれたか分らない。で、元の木の所に来ると、はじめの景色、何も変わらない、元にもどっていたと。して次第に夜もあけて、その木の上に眠ていると、何かこう見渡すと、その自分が眠ている木にたくさん椎の実がなっていたと。そして、どこからとなく、人の話し声が聞こえる。「これは、普段、あなたが親に孝行をしている甲斐あって、木の精が椎の実をたくさんならしてあるんだ。これを持って行って、母親の病気を治すようにしなさい。」と、きみは、親孝行の甲斐あって、木の精がたくさん椎の実を与えたんだよという、木の精の話のようです。
| レコード番号 | 47O370398 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C018 |
| 決定題名 | 椎の実拾い(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 椎の実拾い |
| 話者名 | 長浜真一 |
| 話者名かな | ながはましんいち |
| 生年月日 | 19101012 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村長浜 |
| 記録日 | 19770815 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第12班 |
| 元テープ番号 | 読谷村長浜T08B05 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集3長浜の民話 P121 |
| キーワード | 大宜味,喜如嘉,親孝行の娘,母親が病気,薬を買う金もなく,山で椎の実を取る,薬代,白髪のじいさん,眠ている木にたくさん椎の実,木の精 |
| 梗概(こうがい) | 大宜味、喜如嘉ですね。で、親孝行の娘がいたようです。えー、そこで、母親が病気をして、薬を買う金もなく、山に行って椎の実を取って、それを金にして薬代にしたようです。ある日、いつもと同じく山に椎の実を取りに行きますと、えー、山奥へ入って道に迷い、その日に限って又、椎の実もなかなか取れなかったようです。で、道に迷ったこの娘は、よけいあせって、えー、泥沼の中に入り、とうとう日も暮れ、家に帰ることもできない。一人心配して、大きい木の根にうとうと眠たようです。夜もふけていくにつれて、うつらうつら、まあ夢をみたようです。そこを、その夢が多勢な人が集まってさかんに踊って、おもしろくしている。その山も前とは違って、きれいな芝生があって、その上でどんちゃんさわいでぇいたと。その中に、えー、白髪のじいさんがいて、円遠く、その娘もその踊る中に入っていったようです。で、お年寄りのじいさんが、その娘を抱きあげ、そして「何も心配しないように、お家にとどけるから安心しなさい。」と言われたようです。 それを言われてまもなく、えー、そこに集まっていた人もどこに行ったか、そのじいさんもどこに行かれたか分らない。で、元の木の所に来ると、はじめの景色、何も変わらない、元にもどっていたと。して次第に夜もあけて、その木の上に眠ていると、何かこう見渡すと、その自分が眠ている木にたくさん椎の実がなっていたと。そして、どこからとなく、人の話し声が聞こえる。「これは、普段、あなたが親に孝行をしている甲斐あって、木の精が椎の実をたくさんならしてあるんだ。これを持って行って、母親の病気を治すようにしなさい。」と、きみは、親孝行の甲斐あって、木の精がたくさん椎の実を与えたんだよという、木の精の話のようです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:31 |
| 物語の時間数 | 4:31 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |