それでは渡嘉敷ペークという昔の伝え話がありますが。この渡嘉敷ペークーという方はとても
かしこい人だったそうだ。知恵がすぐれていてね。昔は、侍、百姓の差別が強くて、百姓は牛や馬のように扱われて、このように役人に使われていた。いくら百姓とはいえ、これでは合点がいかないという話や、苦情がでてきた。するとペークーは、「それでは、このことは私にまかせなさい。きょうは早く休ませてあげようね。」と、百姓達、村人達と話合ったそうだ。そして、管理人に話を申し上げて、「きょうは私達の仲間、きょうの人夫達はいっしょうけんめい働きます。二十日月が昇るまで働きますので、そのようにさせて下さい。」と役人と話合ったそうだ。役人の方々も「そうか、それほど頑張るのであれば立派なことだ、ペークー。」と言われたという話があります。それでは、今度は皆、頑張れようと言った。二十日月がでてきたので、「どうでしょうか御役人さん、二十日月もでていることだし、もう私達は(仕事を)終らせて下さい。」と言った。「ええ、それてはいけない。」「いくら百姓であっても、侍であっても、約束は約束として守らねば、百姓は立つ背がない。」と言った。(そう言われたので)もう役人さんも、「それでは仕方がない、ペークー。」これで、この日の仕事、作業は約束どおり終った。今度は(役人も)ペークーに負けて、仕事は(早く)終ったそうだ。そういうことで、昔から現在まで、渡嘉敷ペークーみたいに、ちょっとでもかしこかったり、知恵がある人には、これは渡嘉敷ペークーに似ているという伝え話があります。
| レコード番号 | 47O370371 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C016 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペーク ー(方言) |
| 話者がつけた題名 | 渡嘉敷ぺークー |
| 話者名 | 長浜真長 |
| 話者名かな | ながはましんちょう |
| 生年月日 | 19080815 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村長浜 |
| 記録日 | 19770815 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第9班 |
| 元テープ番号 | 読谷村長浜T07A26 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 友達の父(大嶺さん) |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集3長浜の民話 P146 |
| キーワード | 渡嘉敷ペーク,知恵者,侍と百姓の差別が強い,百姓は牛や馬のように扱われた,二十日月が昇るまで働きます |
| 梗概(こうがい) | それでは渡嘉敷ペークという昔の伝え話がありますが。この渡嘉敷ペークーという方はとても かしこい人だったそうだ。知恵がすぐれていてね。昔は、侍、百姓の差別が強くて、百姓は牛や馬のように扱われて、このように役人に使われていた。いくら百姓とはいえ、これでは合点がいかないという話や、苦情がでてきた。するとペークーは、「それでは、このことは私にまかせなさい。きょうは早く休ませてあげようね。」と、百姓達、村人達と話合ったそうだ。そして、管理人に話を申し上げて、「きょうは私達の仲間、きょうの人夫達はいっしょうけんめい働きます。二十日月が昇るまで働きますので、そのようにさせて下さい。」と役人と話合ったそうだ。役人の方々も「そうか、それほど頑張るのであれば立派なことだ、ペークー。」と言われたという話があります。それでは、今度は皆、頑張れようと言った。二十日月がでてきたので、「どうでしょうか御役人さん、二十日月もでていることだし、もう私達は(仕事を)終らせて下さい。」と言った。「ええ、それてはいけない。」「いくら百姓であっても、侍であっても、約束は約束として守らねば、百姓は立つ背がない。」と言った。(そう言われたので)もう役人さんも、「それでは仕方がない、ペークー。」これで、この日の仕事、作業は約束どおり終った。今度は(役人も)ペークーに負けて、仕事は(早く)終ったそうだ。そういうことで、昔から現在まで、渡嘉敷ペークーみたいに、ちょっとでもかしこかったり、知恵がある人には、これは渡嘉敷ペークーに似ているという伝え話があります。 |
| 全体の記録時間数 | 2:18 |
| 物語の時間数 | 2:18 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |