(ある若者が)役には立たないが、以前に縁結びをしてあった夫だったのかも知れない。それが、結婚
の日になってから、女がその男を嫌い山の中に逃げ込んでしまった。もう、儀式は始まろうとしているし、女が居なくては困ると思い、女の身内の者が捜しに出かけた。この妻を求めるという言葉は、こういうことが起こって後に出た言葉である。妻を捜すということも、久高島から出ているようだ。今度は、タイマツを持って捜しに行くと、「なぜ、どうしてあなたはここに居るのか。」と言った。女は、「いやだ、私は、もうあの夫は嫌いだ。行かない。」と断わった。(身内の者が)「好きでなければ、もっと、前に言うのであって、なぜ婚礼の日になってそう言うのか。」と言った。(女を)強いて家に連れ戻そうとして、女の帯をつかみ引っぱろうとすると、その女が木にしがみついていたために、木の根っこから引き抜いてしまった。それで、根引(にーび)ちというようだ。また、(夜間には)タイマツをつけて相手を捜した。昔は、提燈つけて捜したものだが、〈あなた方は覚えてないでしょうね。提燈を持ってみたことがあるかね。〉そう、あれがタイマツの代用だ。提燈をつけて嫁迎えに行ったものだ。結婚と嫁捜しという二つの言葉は、久高島から出ているようだよ。
| レコード番号 | 47O370327 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C015 |
| 決定題名 | ニービチ由来(方言) |
| 話者がつけた題名 | ニービチ由来 |
| 話者名 | 金城太郎 |
| 話者名かな | きんじょうたろう |
| 生年月日 | 18860920 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村長浜 |
| 記録日 | 19761031 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第5班 |
| 元テープ番号 | 読谷村長浜T06A07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 父 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集3長浜の民話 P232 |
| キーワード | 縁結び,結婚の日,女が男を嫌い山の中に逃げ込む,妻を求める,妻を捜す,久高島,木の根を引き抜く, |
| 梗概(こうがい) | (ある若者が)役には立たないが、以前に縁結びをしてあった夫だったのかも知れない。それが、結婚 の日になってから、女がその男を嫌い山の中に逃げ込んでしまった。もう、儀式は始まろうとしているし、女が居なくては困ると思い、女の身内の者が捜しに出かけた。この妻を求めるという言葉は、こういうことが起こって後に出た言葉である。妻を捜すということも、久高島から出ているようだ。今度は、タイマツを持って捜しに行くと、「なぜ、どうしてあなたはここに居るのか。」と言った。女は、「いやだ、私は、もうあの夫は嫌いだ。行かない。」と断わった。(身内の者が)「好きでなければ、もっと、前に言うのであって、なぜ婚礼の日になってそう言うのか。」と言った。(女を)強いて家に連れ戻そうとして、女の帯をつかみ引っぱろうとすると、その女が木にしがみついていたために、木の根っこから引き抜いてしまった。それで、根引(にーび)ちというようだ。また、(夜間には)タイマツをつけて相手を捜した。昔は、提燈つけて捜したものだが、〈あなた方は覚えてないでしょうね。提燈を持ってみたことがあるかね。〉そう、あれがタイマツの代用だ。提燈をつけて嫁迎えに行ったものだ。結婚と嫁捜しという二つの言葉は、久高島から出ているようだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:37 |
| 物語の時間数 | 1:37 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |