大里プーという人がいるのだが、その人は現在の中ブク原という所に家をさがし、そこで生活したそう
だ。七月になったので、各家庭の親祖先も七月をしに来るそうです。家に戻って来るそうです。この大里プーは普通の人とは変わっていて、霊力高い人といわれていて、後生の人との話を聞いたり話したりすることできる人だそうです。ある年の七月のウークイの日に、家にいる時、「今日のこの晩から人が通るはずはないが。」と不思議に思って、この大里プーは家から首をのばしてみてみると、下の方からガヤガヤ多勢の人が上っていらっしゃる。「これはいったいどこに行くのかなあ。」と見とどけてみると、昔のイーチ墓という所に入って行ったそうだ。そして、そこに行ってからの話が、「今日は、御馳走もたくさん飾ってあるだろうと思って、喜んで行ったものの飾るべき物は飾られてなく、自分達だけで食べてしまって、肉も飾ってなかった。だから腹立たしくなって、その人達の牛の腹を痛めてきた。食べ物といったらミンブトゥカーズネーだけを食べてきた。」と言った。大里プーはこれを聞き、「これは一大事なことだ。早く行って知らさなければ。」と、その家庭に行ってみると、すでにその家庭では牛を外に出して、親子集まって牛の看病をしていた。「これは何事であれ、それは私があなた方の祖先から聞いた話があるから、急いで豚の肉を煮て飾り、ちょうど七月だから御馳走の残っているのがあれば、それも祖先に早く飾って『御馳走を飾るのを忘れてしまって、遅れてしまいました。親祖先にお供えしなくて、誠に失礼しました』。」というふうに理由を述べて供えたら、牛の腹も治り、元に戻った。だから、七日の飾り物、親祖先に飾るものはすべていいことだから、一つ残らずにお供えする事が大切である。まず、エンマ大王にね、そうすれば、畑でも豊作になるはずだし。後生の人に対して何でも遅れをとってお供えしたら、制裁をうけるおそれがあるので、生きている間はよく心得て、親祖先、亡き人への飾り物は十分にするべきであると、親祖先からの伝え話を聞いた。自分達も常に親祖先にお供えするものに心得て飾りをしないといけないと、今思っているところです。
| レコード番号 | 47O370282 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C012 |
| 決定題名 | 盆の飾り物由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 七月の飾り物 |
| 話者名 | 長浜真一 |
| 話者名かな | ながはましんいち |
| 生年月日 | 19101012 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村長浜 |
| 記録日 | 19761031 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第4班 |
| 元テープ番号 | 読谷村長浜T04A11 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 親祖先からの伝え話 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 大里プー,中ブク原,霊力高い,後生の人,七月のウークイ,昔のイーチ墓,肉も飾ってない,牛の腹を痛めた,ミンブトゥカーズネー,七日の飾り物,エンマ大王,親祖先 |
| 梗概(こうがい) | 大里プーという人がいるのだが、その人は現在の中ブク原という所に家をさがし、そこで生活したそう だ。七月になったので、各家庭の親祖先も七月をしに来るそうです。家に戻って来るそうです。この大里プーは普通の人とは変わっていて、霊力高い人といわれていて、後生の人との話を聞いたり話したりすることできる人だそうです。ある年の七月のウークイの日に、家にいる時、「今日のこの晩から人が通るはずはないが。」と不思議に思って、この大里プーは家から首をのばしてみてみると、下の方からガヤガヤ多勢の人が上っていらっしゃる。「これはいったいどこに行くのかなあ。」と見とどけてみると、昔のイーチ墓という所に入って行ったそうだ。そして、そこに行ってからの話が、「今日は、御馳走もたくさん飾ってあるだろうと思って、喜んで行ったものの飾るべき物は飾られてなく、自分達だけで食べてしまって、肉も飾ってなかった。だから腹立たしくなって、その人達の牛の腹を痛めてきた。食べ物といったらミンブトゥカーズネーだけを食べてきた。」と言った。大里プーはこれを聞き、「これは一大事なことだ。早く行って知らさなければ。」と、その家庭に行ってみると、すでにその家庭では牛を外に出して、親子集まって牛の看病をしていた。「これは何事であれ、それは私があなた方の祖先から聞いた話があるから、急いで豚の肉を煮て飾り、ちょうど七月だから御馳走の残っているのがあれば、それも祖先に早く飾って『御馳走を飾るのを忘れてしまって、遅れてしまいました。親祖先にお供えしなくて、誠に失礼しました』。」というふうに理由を述べて供えたら、牛の腹も治り、元に戻った。だから、七日の飾り物、親祖先に飾るものはすべていいことだから、一つ残らずにお供えする事が大切である。まず、エンマ大王にね、そうすれば、畑でも豊作になるはずだし。後生の人に対して何でも遅れをとってお供えしたら、制裁をうけるおそれがあるので、生きている間はよく心得て、親祖先、亡き人への飾り物は十分にするべきであると、親祖先からの伝え話を聞いた。自分達も常に親祖先にお供えするものに心得て飾りをしないといけないと、今思っているところです。 |
| 全体の記録時間数 | 3:34 |
| 物語の時間数 | 3:34 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |