馬鹿でも総領(方言)

概要

これはね、ハイヒジャペーチンという人がね、「私は次男、三男まで育てて来たが、跡継ぎはまだ決めてないので、今日は子供達を呼んで、後継ぎを決めることにする。」と言った。そして、チクドゥン、チッチペーチンといって位があったが。そして、後継ぎを決めるために呼んで、子供達三人集めて、各自の意見を出させてみたわけだ。父親が初めは長男に、「君は何がほしいか、君はどう思いがあるかね。」と言うと、「私には、天のくらい山羊を飼わせて下さい。」と言った。「良い願いであるな。」と父親が言った。「二男は何かね」と聞くと、「私はあの天のような大きな硯と地面のように大きな書物を準備して、それに家譜を書いて、父さんにお目にかけるのが、私の願い。」と言うと「大きな願いだなあ。」と父親が、また言ったらしい。次に「三男、君は何の願いかね、思いがあったら。」と三男に聞くと、「私は、一里四方、屋敷を囲って、屋敷の庭脇に池を掘って、その中に鯉を三匹飼って、朝夕、父さんにお目にかけたいのが私の願い。」と言った。すると長男が「沢山、願っているようだ。」と三男を可笑しそうに笑いとばしたわけ。「屋敷の掃除さえも出来ないというのに、一里四方、屋敷を囲って、屋敷の庭脇には池を掘って、その中に鯉を三匹飼って、それを親にお目かけたいとは、ははー、あなたは可笑しいよ。」と笑ったわけね。そして、二男が言ったことに対しても、また「天のような硯を使って、地面のような大きな紙に一、二、三、四さえ読むことが出来ないのに家譜を書いて、父さんにお目にかけたいというのは可笑しいなあ、ははー。」と長男が笑った。「そんなに大きなことが出来ると思うなら、雄山羊のヤツクヮン(金玉)を取って来てみろ!」と言った。(長男は自分に出来そうにないことをいわなかったから。)「おお!やっぱり長男は頭が上だ。」と考え後継ぎは長男に決めたそうだよ。

再生時間:2:19

民話詳細DATA

レコード番号 47O370275
CD番号 47O37C012
決定題名 馬鹿でも総領(方言)
話者がつけた題名 アトゥカタチワミ
話者名 松田永助
話者名かな まつだえいすけ
生年月日 19050325
性別
出身地 沖縄県読谷村長浜
記録日 19761031
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第2班
元テープ番号 読谷村長浜T04A05
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情 村芝居
文字化資料 読谷村民話資料集3長浜の民話 P126
キーワード ハイヒジャペーチン,後継ぎを決める,長男,山羊を飼わせて下さい,二男,大きな硯と書物,三男,屋敷の池に鯉を三匹飼う,雄山羊のヤツクヮン,後継ぎは長男
梗概(こうがい) これはね、ハイヒジャペーチンという人がね、「私は次男、三男まで育てて来たが、跡継ぎはまだ決めてないので、今日は子供達を呼んで、後継ぎを決めることにする。」と言った。そして、チクドゥン、チッチペーチンといって位があったが。そして、後継ぎを決めるために呼んで、子供達三人集めて、各自の意見を出させてみたわけだ。父親が初めは長男に、「君は何がほしいか、君はどう思いがあるかね。」と言うと、「私には、天のくらい山羊を飼わせて下さい。」と言った。「良い願いであるな。」と父親が言った。「二男は何かね」と聞くと、「私はあの天のような大きな硯と地面のように大きな書物を準備して、それに家譜を書いて、父さんにお目にかけるのが、私の願い。」と言うと「大きな願いだなあ。」と父親が、また言ったらしい。次に「三男、君は何の願いかね、思いがあったら。」と三男に聞くと、「私は、一里四方、屋敷を囲って、屋敷の庭脇に池を掘って、その中に鯉を三匹飼って、朝夕、父さんにお目にかけたいのが私の願い。」と言った。すると長男が「沢山、願っているようだ。」と三男を可笑しそうに笑いとばしたわけ。「屋敷の掃除さえも出来ないというのに、一里四方、屋敷を囲って、屋敷の庭脇には池を掘って、その中に鯉を三匹飼って、それを親にお目かけたいとは、ははー、あなたは可笑しいよ。」と笑ったわけね。そして、二男が言ったことに対しても、また「天のような硯を使って、地面のような大きな紙に一、二、三、四さえ読むことが出来ないのに家譜を書いて、父さんにお目にかけたいというのは可笑しいなあ、ははー。」と長男が笑った。「そんなに大きなことが出来ると思うなら、雄山羊のヤツクヮン(金玉)を取って来てみろ!」と言った。(長男は自分に出来そうにないことをいわなかったから。)「おお!やっぱり長男は頭が上だ。」と考え後継ぎは長男に決めたそうだよ。
全体の記録時間数 2:19
物語の時間数 2:19
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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