国頭様というのは、国頭親方のことですよ。国頭親方の精霊だったと思う。精霊という言葉は神様で、神様同様に崇拝していたそうですな。そして国頭親方が首里城に用事があって行かなければならないのだが、海を見ると非常に波が荒れていたそうですね。海が荒れていたので、龍宮の神様に「海よ、私は首里に船を出して行きたいので海を静めて凪にしてくれ」というと、「何さ、海は私の勝手だ。」龍宮の神は海の神でもあると言っているわけだね。龍宮の神にそう頼むと「何だね、海は私の勝手だ。私の海だ。荒れようとどうしようと、私の知ったことではない。」と聞き入れてくれなかったそうです。(すると、国頭親方も)「聞いてくれないなら、いいさ、アタビチ!」と言った。それ以来、海山といって昔から海と山とはいっしょだそうだ。(君が海なら)「海山とあるので私は首里まで山から行くさ。」と山から船を通して行ったようだ。すると嘉津宇岳の麓で、あるお爺さんが山羊の草を刈っている近くから、船が(落葉の上を)サラサラ音を立てて通ったので、「何だろう?」と見上げて見ると「人を乗せた船が山から通るとは」と不思議に思った。「船は海の上だけを通るかと思っていたら山からも通るんだね。」と言った。すると、(龍宮の神は)「だまれ!爺々¦物言うな」と言って鰹俵を一俵投げてくれたので(その場所を)嘉津宇岳というようになったようだ。
| レコード番号 | 47O370193 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C008 |
| 決定題名 | 嘉津宇岳の由来(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | 嘉津宇岳の話 |
| 話者名 | 吉田新太郎 |
| 話者名かな | よしだしんたろう |
| 生年月日 | 19021110 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19780610 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村喜名T10B03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集2喜名の民話 P127 |
| キーワード | 国頭親方,首里城,竜宮の神,嘉津宇岳, |
| 梗概(こうがい) | 国頭様というのは、国頭親方のことですよ。国頭親方の精霊だったと思う。精霊という言葉は神様で、神様同様に崇拝していたそうですな。そして国頭親方が首里城に用事があって行かなければならないのだが、海を見ると非常に波が荒れていたそうですね。海が荒れていたので、龍宮の神様に「海よ、私は首里に船を出して行きたいので海を静めて凪にしてくれ」というと、「何さ、海は私の勝手だ。」龍宮の神は海の神でもあると言っているわけだね。龍宮の神にそう頼むと「何だね、海は私の勝手だ。私の海だ。荒れようとどうしようと、私の知ったことではない。」と聞き入れてくれなかったそうです。(すると、国頭親方も)「聞いてくれないなら、いいさ、アタビチ!」と言った。それ以来、海山といって昔から海と山とはいっしょだそうだ。(君が海なら)「海山とあるので私は首里まで山から行くさ。」と山から船を通して行ったようだ。すると嘉津宇岳の麓で、あるお爺さんが山羊の草を刈っている近くから、船が(落葉の上を)サラサラ音を立てて通ったので、「何だろう?」と見上げて見ると「人を乗せた船が山から通るとは」と不思議に思った。「船は海の上だけを通るかと思っていたら山からも通るんだね。」と言った。すると、(龍宮の神は)「だまれ!爺々¦物言うな」と言って鰹俵を一俵投げてくれたので(その場所を)嘉津宇岳というようになったようだ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:53 |
| 物語の時間数 | 2:53 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |