お盆の由来(方言)

概要

旧暦のお盆の由来記というのは、旧七月十三日のお迎えは午後四時で、十五日の送りは三時だった。それがどうしてそうなったかというと、お盆は、ある坊主の弟子が先祖の焼香や祭事をしようとして、自分の供物から火が出てしまったので、この弟子は先生の前に行って「今日の焼香は受け取らなかったんですが。」と言うと、「それは分るさ。どうして受け取らないのが分るか。」と言った。「どうして受け取らないかは分りませんが。」「受け取らないのが後生の制裁で、祭事の供物を受け取らないのもそれも後生の制裁なんだ。だから罰されたのだ。それでもぜひ先祖には焼香をしてあげたいと思うが。」と言うと、「親や先祖から生まれ継がれて来たのに、親や先祖の事はしなくてはいけない。是非とも焼香しなければならない。」と言った。「後生の吉日は、どんなに罪を受けていても、七月のお盆には十三日の四時から十五日の送り火までには受け取ると限られているから、その間に午前三時のチャボの鳴く声と共に焼香してあげなさい。」と言った。それで、十三日の四時から先祖をお迎えして供物をした。色々な供物をしたが、昔はミカンとかリンゴはなかった。それで山に行って色々な木の実を取って来たものよ。今でも私達は覚えているんだ。御馳走は今よりも多く作ったものだがね。それに果物でも買って供えることは殆んどしなかった。今はパイナップルも供えるでしょう。アダンの実を供えたが、何もない時代だったので山にある木の実を供えていた。それから、この七月の親先祖の祭事は、後生で罰を受けて、今までして来た祭事も全部うけ取ってないかも知れないとある人がやると、後生のことを分る人はいないので、もう一般の殆んどの人が、それじゃ私達の親先祖も後生で罰されているのかも知れないと言い、皆が供え始めたそうだ。そういうことから七月十三日は先祖をお迎えして、十五日の三時までにはお送りした。なぜなら後生では一番鶏が鳴く時間に遅れたといって罰を受けるそうだ。それで十三日のお迎えは早くして、送りはゆっくりしたそうだ。その時からずっと伝わり七月のお盆行事をするようになったという話。

再生時間:3:56

民話詳細DATA

レコード番号 47O370191
CD番号 47O37C008
決定題名 お盆の由来(方言)
話者がつけた題名 お盆の由来
話者名 宇根良誘
話者名かな うねりょうゆう
生年月日 19060610
性別
出身地 本部
記録日 19780610
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村喜名T10B01
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話、 民俗
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集2喜名の民話 P78
キーワード
梗概(こうがい) 旧暦のお盆の由来記というのは、旧七月十三日のお迎えは午後四時で、十五日の送りは三時だった。それがどうしてそうなったかというと、お盆は、ある坊主の弟子が先祖の焼香や祭事をしようとして、自分の供物から火が出てしまったので、この弟子は先生の前に行って「今日の焼香は受け取らなかったんですが。」と言うと、「それは分るさ。どうして受け取らないのが分るか。」と言った。「どうして受け取らないかは分りませんが。」「受け取らないのが後生の制裁で、祭事の供物を受け取らないのもそれも後生の制裁なんだ。だから罰されたのだ。それでもぜひ先祖には焼香をしてあげたいと思うが。」と言うと、「親や先祖から生まれ継がれて来たのに、親や先祖の事はしなくてはいけない。是非とも焼香しなければならない。」と言った。「後生の吉日は、どんなに罪を受けていても、七月のお盆には十三日の四時から十五日の送り火までには受け取ると限られているから、その間に午前三時のチャボの鳴く声と共に焼香してあげなさい。」と言った。それで、十三日の四時から先祖をお迎えして供物をした。色々な供物をしたが、昔はミカンとかリンゴはなかった。それで山に行って色々な木の実を取って来たものよ。今でも私達は覚えているんだ。御馳走は今よりも多く作ったものだがね。それに果物でも買って供えることは殆んどしなかった。今はパイナップルも供えるでしょう。アダンの実を供えたが、何もない時代だったので山にある木の実を供えていた。それから、この七月の親先祖の祭事は、後生で罰を受けて、今までして来た祭事も全部うけ取ってないかも知れないとある人がやると、後生のことを分る人はいないので、もう一般の殆んどの人が、それじゃ私達の親先祖も後生で罰されているのかも知れないと言い、皆が供え始めたそうだ。そういうことから七月十三日は先祖をお迎えして、十五日の三時までにはお送りした。なぜなら後生では一番鶏が鳴く時間に遅れたといって罰を受けるそうだ。それで十三日のお迎えは早くして、送りはゆっくりしたそうだ。その時からずっと伝わり七月のお盆行事をするようになったという話。
全体の記録時間数 3:56
物語の時間数 3:56
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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