こんな小さな橋なんだけど。「ここはどこでしょう。」とある人が言うと、またある人が、「ここは真玉橋。」と答えた。「それでは真玉橋の橋はどの方向になっているでしょうか。」と聞くと、「今私たちが渡った所がそうなのよ。」と言った。尋ねた人がこんなに小さい橋なんですか。」と言ったので、「そうなんだよ。」と答えた。人先に物を言ったために真玉橋の人柱になった女が人先に物を言うなということはこういうことである。それがね、その真玉橋の橋を造るんだけど、造ったかと思うと壊れてしまい、また造っても壊れた。もう二、三回も壊れてしまったのでね、「その橋は〈橋のことを尋ねた人がね〉女の髪を調べて、ひも七色の紐、これが一、二、三、四、五、六、七巻きしている女を探して、その女を埋めて橋を造れば、柱にすれば壊れないさ。」と言った。そこで、その上役が〈多分に神だったんでしょうね〉その人達が全部(女たち)こうして調べて見たが、誰も七ムーティーはしてなかった。三ムーティーしかしてない。そこで、三ムーティーしかしてなく、皆が同じ髪の結び方をしていると。〈昔は髪を紐で結っていたからね〉それがね、その人(人先に物言った人)が丁度七色の紐をしていたそうだ。言った人を調べる他はないと、今度はその人を調べたそうだ。調べても他にはいないので。すると、やっぱりその人が七色の紐をしていて、その人が殺され埋められたそうだ。殺されて人柱になったので、「人先に物を言ったために橋柱にされたので、お前は(人先に)物を言うなよ。」と、一人娘に言ったそうだ。お母さんが物を言うなと言っていたので物を言わなかった。本当の唖じゃないけど物を言わなかったそうだ。お母さんがそう言っていたからと。「人先に物を言ったために人柱になったので、人先に物を言うなよ。」と娘に遺言を残したそうだ。それがもう、娘が色気づいて、十七、八の娘になった時、海に遊びに行って、色男に出会い、そうこうしている間に、ちょっとしたはずみに一言だけ言ってしまった。娘は唖ではなかったが母親の遺言を守り口をきかなかったそうである。
| レコード番号 | 47O370168 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C007 |
| 決定題名 | 真玉橋の人柱(方言) |
| 話者がつけた題名 | 真玉橋由来 |
| 話者名 | 松田ナエ |
| 話者名かな | まつだなえ |
| 生年月日 | 18970422 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19780617 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村喜名T09A07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集2喜名の民話 P72 |
| キーワード | 真玉橋,七色ムーティー, |
| 梗概(こうがい) | こんな小さな橋なんだけど。「ここはどこでしょう。」とある人が言うと、またある人が、「ここは真玉橋。」と答えた。「それでは真玉橋の橋はどの方向になっているでしょうか。」と聞くと、「今私たちが渡った所がそうなのよ。」と言った。尋ねた人がこんなに小さい橋なんですか。」と言ったので、「そうなんだよ。」と答えた。人先に物を言ったために真玉橋の人柱になった女が人先に物を言うなということはこういうことである。それがね、その真玉橋の橋を造るんだけど、造ったかと思うと壊れてしまい、また造っても壊れた。もう二、三回も壊れてしまったのでね、「その橋は〈橋のことを尋ねた人がね〉女の髪を調べて、ひも七色の紐、これが一、二、三、四、五、六、七巻きしている女を探して、その女を埋めて橋を造れば、柱にすれば壊れないさ。」と言った。そこで、その上役が〈多分に神だったんでしょうね〉その人達が全部(女たち)こうして調べて見たが、誰も七ムーティーはしてなかった。三ムーティーしかしてない。そこで、三ムーティーしかしてなく、皆が同じ髪の結び方をしていると。〈昔は髪を紐で結っていたからね〉それがね、その人(人先に物言った人)が丁度七色の紐をしていたそうだ。言った人を調べる他はないと、今度はその人を調べたそうだ。調べても他にはいないので。すると、やっぱりその人が七色の紐をしていて、その人が殺され埋められたそうだ。殺されて人柱になったので、「人先に物を言ったために橋柱にされたので、お前は(人先に)物を言うなよ。」と、一人娘に言ったそうだ。お母さんが物を言うなと言っていたので物を言わなかった。本当の唖じゃないけど物を言わなかったそうだ。お母さんがそう言っていたからと。「人先に物を言ったために人柱になったので、人先に物を言うなよ。」と娘に遺言を残したそうだ。それがもう、娘が色気づいて、十七、八の娘になった時、海に遊びに行って、色男に出会い、そうこうしている間に、ちょっとしたはずみに一言だけ言ってしまった。娘は唖ではなかったが母親の遺言を守り口をきかなかったそうである。 |
| 全体の記録時間数 | 2:38 |
| 物語の時間数 | 2:38 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |