三月三日浜下り由来(方言)

概要

三月三日の女の節句というのは、なんで三月三日は女の節句かというと、アカマターが人に化けて、そしてその部落の美女をだまして女の座敷に忍び込んで来たそうだ。それで親達も、「不思議だね、どうしてだろう。誰も見えないが話声が聞えて来るのは何だろう。」と思った。親達は感づいて、「お前の所に夕べ、誰が来ていたのか。」と親達に説教されると、「誰といって分らないが不思議な事があった。」と言った。「あぁそうか。」と言い、親達も感づいていた。それから昔は、ウーといってこのバサージン(芭蕉布の着物)作る糸だがね。それをウーバーラのいっぱいつないで入れておいた。「もし、今日(アカマターが)来るんだったら、針の先にウーをつないでその化け物の結髪に〈今のカタカシラさ〉さして行かせなさい。」と親が言うと、「はい。」と答えて実行してみると、やっぱりそれはアカマターだった。洞穴にその糸を辿って翌日行ってみると、洞穴に入っていたそうだよ。「これは不思議だ、これはもうどうすれば良いのだろう。」と考えた。それからその女は妊娠した。アカマターと妊娠したので、「これはもうどうすれば良いのだろう。」と家中が心配したそうだ。それから昔の、その昔の伝え話に、女がそうなった場合は、浜下りさせるものだということになり、その時から浜の白砂を踏めばそのアカマターの子は流産するということだった。それで海に(妊婦を)連れて行った。三月三日に海に遊びに行くと、そこで白砂を踏むと、思った通りにそのアカマターの子がぞろぞろ出て来たという物語りである。そこで女はびっくりして気絶しそうになったが、ようやく命をとり止めたということで、この時から三月三日の浜遊びをするようになったという昔物語があるんだよ。

再生時間:2:29

民話詳細DATA

レコード番号 47O370143
CD番号 47O37C006
決定題名 三月三日浜下り由来(方言)
話者がつけた題名 三月三日由来
話者名 松田栄清
話者名かな まつだえいせい
生年月日 18950220
性別
出身地 沖縄県読谷村喜名
記録日 19770619
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第4班
元テープ番号 読谷村喜名T08A01
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話、 民俗
発句(ほっく)
伝承事情 年寄りの集まりで聞く
文字化資料 読谷村民話資料集2喜名の民話 P52
キーワード ウーバーラ,アカマタ妊娠,バサージン,ウンチョービ,ガマ,浜下り
梗概(こうがい) 三月三日の女の節句というのは、なんで三月三日は女の節句かというと、アカマターが人に化けて、そしてその部落の美女をだまして女の座敷に忍び込んで来たそうだ。それで親達も、「不思議だね、どうしてだろう。誰も見えないが話声が聞えて来るのは何だろう。」と思った。親達は感づいて、「お前の所に夕べ、誰が来ていたのか。」と親達に説教されると、「誰といって分らないが不思議な事があった。」と言った。「あぁそうか。」と言い、親達も感づいていた。それから昔は、ウーといってこのバサージン(芭蕉布の着物)作る糸だがね。それをウーバーラのいっぱいつないで入れておいた。「もし、今日(アカマターが)来るんだったら、針の先にウーをつないでその化け物の結髪に〈今のカタカシラさ〉さして行かせなさい。」と親が言うと、「はい。」と答えて実行してみると、やっぱりそれはアカマターだった。洞穴にその糸を辿って翌日行ってみると、洞穴に入っていたそうだよ。「これは不思議だ、これはもうどうすれば良いのだろう。」と考えた。それからその女は妊娠した。アカマターと妊娠したので、「これはもうどうすれば良いのだろう。」と家中が心配したそうだ。それから昔の、その昔の伝え話に、女がそうなった場合は、浜下りさせるものだということになり、その時から浜の白砂を踏めばそのアカマターの子は流産するということだった。それで海に(妊婦を)連れて行った。三月三日に海に遊びに行くと、そこで白砂を踏むと、思った通りにそのアカマターの子がぞろぞろ出て来たという物語りである。そこで女はびっくりして気絶しそうになったが、ようやく命をとり止めたということで、この時から三月三日の浜遊びをするようになったという昔物語があるんだよ。
全体の記録時間数 2:29
物語の時間数 2:29
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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