三月(三日の由来はね)それは、ある美人の女がいたそうである。このアカマターが、この女を誘いに、美青年に化けて、赤い手拭をかぶって誘いに来たそうである。誘いに夢中になり、通ってはいるけれども、女には分らない。誘われていても、分らないので、しまいには、そこの主が気がついて、「あなたの所に来る男は、あれは、本当の人ではなく、あれは、アカマターなんだよ。」と言った。「そうではない、美青年だと思う。」と言って聞き入れなかった。「なら、そうだと思うなら、あれの額に、針に芭蕉で作った糸〈昔は、芭蕉で布を織っていた〉を通し、刺して行かせて見てアカマターの後を追って見なさい。」と言ったので、追ってみると、なるほど、穴の中に入って行ってしまった。そうだったので、女は、アカマターの子を妊娠しているのである。三月三日には、むこう(浜)で流産させなければ、浜の砂を踏ませば流産できると聞いて、浜を踏んで下した。言っていた通り、アカマターの子が出て来たそうだ。これだけしか、私も聞いていない。もっと他に、どうのこうのは聞かなかった。
| レコード番号 | 47O370103 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C005 |
| 決定題名 | アカマターに騙された美女(方言) |
| 話者がつけた題名 | アカマターの話 |
| 話者名 | 松田ミヨ |
| 話者名かな | まつだみよ |
| 生年月日 | 19080202 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19761017 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第8班 |
| 元テープ番号 | 読谷村喜名T06A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 叔母(比嘉ウシ)家で57,8歳の頃 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集2喜名の民話 P50 |
| キーワード | 美ら女,美ら男,アカマター,三月三日 |
| 梗概(こうがい) | 三月(三日の由来はね)それは、ある美人の女がいたそうである。このアカマターが、この女を誘いに、美青年に化けて、赤い手拭をかぶって誘いに来たそうである。誘いに夢中になり、通ってはいるけれども、女には分らない。誘われていても、分らないので、しまいには、そこの主が気がついて、「あなたの所に来る男は、あれは、本当の人ではなく、あれは、アカマターなんだよ。」と言った。「そうではない、美青年だと思う。」と言って聞き入れなかった。「なら、そうだと思うなら、あれの額に、針に芭蕉で作った糸〈昔は、芭蕉で布を織っていた〉を通し、刺して行かせて見てアカマターの後を追って見なさい。」と言ったので、追ってみると、なるほど、穴の中に入って行ってしまった。そうだったので、女は、アカマターの子を妊娠しているのである。三月三日には、むこう(浜)で流産させなければ、浜の砂を踏ませば流産できると聞いて、浜を踏んで下した。言っていた通り、アカマターの子が出て来たそうだ。これだけしか、私も聞いていない。もっと他に、どうのこうのは聞かなかった。 |
| 全体の記録時間数 | 1:09 |
| 物語の時間数 | 1:09 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |