炭焼長者(方言)

概要

金持ちの嫁になった人の話だが。大晦日の夜のこと、粟御飯を妻が炊いたら、「今日の大晦日の夜に、こんなまずい粟御飯しか作れない者は何にも役立たないから出て行け。」と大晦日の晩だけどひどく叩かれたそうだ。それで行く所がないので、今度はもう親の前に行っても大変だからと思い足の向くままに歩いて行くと、炭焼き洞穴があったそうだ。そこから出て泣いている所に、雀が〈雀は金持ちに例えられている〉がやって来て、「私についておいでよ女の方、私についておいでよ女の方。」〈この女の人はとっても良い女だから、夫の方が悪者らしい〉と雀がチョッチョイ、チョッチョイ呼びかけるように歩いたので、雀について行ったそうよ泣きながら。大晦日の夜なのにどうしようと、泣きながら雀について行くと、もうそこには炭焼洞穴なんだけど、入ってみると、窯や炭焼き倉があり、炭焼きおじいさんの皮ふは、垢だらけだった。そしてまた窯があった。そこへ入って行くと、おじいさんが入って行く所は、使った窯も、周辺の洞穴もすべて、黄金でできていた。金のかたまりだった。それで、入って行く時に、「女よ、どうして泣くのか。」と聞くと、「今日の大晦日の夜に、粟飯炊いたということで、夫に叩かれ、行く所がないので、それに親の所にも大晦日の夜は行けないし、ここに一晩泊めて下さい。」と言った。すると「良いとも、(場所も)広いし泊まりなさい。」といわれて入ってみると全部が黄金に囲まれていたそうだよ。それで、「なぜ、あなたが住んでいる所は全て黄金なんでしょう。」と女が言うと、「えっ!私には全然分らないんだがね。」と言った。それで、黄金を取り出して金持ちになり、とても幸福になったそうで、これとは反対に、あの妻を粗末にした夫は思わしくなかったそうです。

再生時間:2:14

民話詳細DATA

レコード番号 47O370042
CD番号 47O37C002
決定題名 炭焼長者(方言)
話者がつけた題名 クラーグヮー
話者名 松田ナエ
話者名かな まつだなえ
生年月日 18970422
性別
出身地 沖縄県読谷村喜名
記録日 19761017
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第三班
元テープ番号 読谷村喜名T02B07
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集2喜名の民話 P61
キーワード 粟御盆,クラー,年の晩,炭焼,黄金
梗概(こうがい) 金持ちの嫁になった人の話だが。大晦日の夜のこと、粟御飯を妻が炊いたら、「今日の大晦日の夜に、こんなまずい粟御飯しか作れない者は何にも役立たないから出て行け。」と大晦日の晩だけどひどく叩かれたそうだ。それで行く所がないので、今度はもう親の前に行っても大変だからと思い足の向くままに歩いて行くと、炭焼き洞穴があったそうだ。そこから出て泣いている所に、雀が〈雀は金持ちに例えられている〉がやって来て、「私についておいでよ女の方、私についておいでよ女の方。」〈この女の人はとっても良い女だから、夫の方が悪者らしい〉と雀がチョッチョイ、チョッチョイ呼びかけるように歩いたので、雀について行ったそうよ泣きながら。大晦日の夜なのにどうしようと、泣きながら雀について行くと、もうそこには炭焼洞穴なんだけど、入ってみると、窯や炭焼き倉があり、炭焼きおじいさんの皮ふは、垢だらけだった。そしてまた窯があった。そこへ入って行くと、おじいさんが入って行く所は、使った窯も、周辺の洞穴もすべて、黄金でできていた。金のかたまりだった。それで、入って行く時に、「女よ、どうして泣くのか。」と聞くと、「今日の大晦日の夜に、粟飯炊いたということで、夫に叩かれ、行く所がないので、それに親の所にも大晦日の夜は行けないし、ここに一晩泊めて下さい。」と言った。すると「良いとも、(場所も)広いし泊まりなさい。」といわれて入ってみると全部が黄金に囲まれていたそうだよ。それで、「なぜ、あなたが住んでいる所は全て黄金なんでしょう。」と女が言うと、「えっ!私には全然分らないんだがね。」と言った。それで、黄金を取り出して金持ちになり、とても幸福になったそうで、これとは反対に、あの妻を粗末にした夫は思わしくなかったそうです。
全体の記録時間数 2:14
物語の時間数 2:14
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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