三日月は夫婦のしるし(共通語)

概要

昔、隣近所に子どもができない夫婦が二軒あったという。それで子どもがいなくて、どこに行くにも二人はいっしょだった。そして漁(いさ)りをしにも、アダン垣の下は待ち所で、誰が先に行ってもそのアダニガチの下で待ち合わせて行った。それでそこで相談して、「どこが子供を産んでも、二人は夫婦にしようね。」と言って、話を決めてあったって。そうすると、二、三年内に子どもができて、片一方は、女、片一方は男が生まれた。そこで男の子の親は、二人は、夫婦にすると決めてあったが、もらいに行くと、女の子の生まれたところは金持ちになっていたので、「もう、あげない。」と言った。それで隣の男の生まれたところは貧乏者になって、泣きあかしていた。それをみて、隣のお婆さんが、「何で、お前たちは子どもも生まれているのに泣いているか。」と聞いたので、「実は、こうこういう話があったがもう今になって、娘をくれないと、言われたので、それを残念に思って泣いている。」と答えた。そのお婆さんが女の生まれた家に行って話をしたら、娘が、「それではもう、お父さんたちが話をそんなに決めているのなら、私はそういう定めに生まれたかもしれないから、私は隣の太郎という人の妻になるよ。」と言って、そう決まったので、それで二人の子どもは、夫婦になったって。女の左の腕には三日月、また男の右の腕にも三日月形があって、二人いっしょになった場合にはそれが合わさって円くなったという話。それから女の子が生まれたらちになるので、めー女(いなぐ)と言うんだよ。

再生時間:6:47

民話詳細DATA

レコード番号 47O376213
CD番号 47O37C250
決定題名 三日月は夫婦のしるし(共通語)
話者がつけた題名
話者名 長浜長次郎
話者名かな ながはまちょうじろう
生年月日 19020620
性別
出身地 沖縄県恩納村谷茶
記録日 197602223
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T35B11
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 隣近所に子どもができない夫婦が二軒,漁,アダン垣の下,待ち所,夫婦,女の子,金持ち,男の子,貧乏者,隣の太郎の妻,女の左の腕には三日月,男の右の腕にも三日月,めー女
梗概(こうがい) 昔、隣近所に子どもができない夫婦が二軒あったという。それで子どもがいなくて、どこに行くにも二人はいっしょだった。そして漁(いさ)りをしにも、アダン垣の下は待ち所で、誰が先に行ってもそのアダニガチの下で待ち合わせて行った。それでそこで相談して、「どこが子供を産んでも、二人は夫婦にしようね。」と言って、話を決めてあったって。そうすると、二、三年内に子どもができて、片一方は、女、片一方は男が生まれた。そこで男の子の親は、二人は、夫婦にすると決めてあったが、もらいに行くと、女の子の生まれたところは金持ちになっていたので、「もう、あげない。」と言った。それで隣の男の生まれたところは貧乏者になって、泣きあかしていた。それをみて、隣のお婆さんが、「何で、お前たちは子どもも生まれているのに泣いているか。」と聞いたので、「実は、こうこういう話があったがもう今になって、娘をくれないと、言われたので、それを残念に思って泣いている。」と答えた。そのお婆さんが女の生まれた家に行って話をしたら、娘が、「それではもう、お父さんたちが話をそんなに決めているのなら、私はそういう定めに生まれたかもしれないから、私は隣の太郎という人の妻になるよ。」と言って、そう決まったので、それで二人の子どもは、夫婦になったって。女の左の腕には三日月、また男の右の腕にも三日月形があって、二人いっしょになった場合にはそれが合わさって円くなったという話。それから女の子が生まれたらちになるので、めー女(いなぐ)と言うんだよ。
全体の記録時間数 6:47
物語の時間数 6:47
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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