識名の乙女はみんな美人だったから、乙女たちは豆腐売りをやったそうですね。それでもう、夜昼いつも、豆腐を売っていたら、ある女が、那覇への道中で乱暴されたって。乱暴されたんで、家に帰られなくなって、その女は自分で死んでしまったそうだ。それから、一人の者がもどってみたらもう、そうなっているさね。それで、自分たちもこうなっては家に行っても申しわけが立たない、話を聞かれたらまずいからということで、一緒に行った女たちもそこで切腹したそうだ。そしたら、ある男が、いつも早くくる女が今日は遅くなっている、と思って迎えに行こうとそこまで出てみたら、その女は殺されて死んでおったそうだなんだ。それで、この男もそこでともに切腹したって。昔、識名の村の下に長い坂があったんですよ。それで男は、ちょうど晩七時ごろからね、竹のたいまつに火をつけて、女を迎えに行きよったそうですよ。そしたら、女の死体を見つけて切腹したって、夫も。だけど、その識名御殿でも今となっては遺念火はでないですよ。昔は、終戦までは、夜になると識名の村とそれから殺された那覇で遺念火がでたよ。伝説にうたわれるほど、ずっとあった。
| レコード番号 | 47O376147 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C247 |
| 決定題名 | 識名の遺念火(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | シチナンダ御殿の話 |
| 話者名 | 大城盛治 |
| 話者名かな | おおしろせいじ |
| 生年月日 | 18920816 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県具志川市 |
| 記録日 | 197602222 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T34A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 世間話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話・伝説編』P88 |
| キーワード | 識名,美人,豆腐売り,乱暴,死んだ,切腹,男,長い坂,たいまつ,識名御殿,遺念火 |
| 梗概(こうがい) | 識名の乙女はみんな美人だったから、乙女たちは豆腐売りをやったそうですね。それでもう、夜昼いつも、豆腐を売っていたら、ある女が、那覇への道中で乱暴されたって。乱暴されたんで、家に帰られなくなって、その女は自分で死んでしまったそうだ。それから、一人の者がもどってみたらもう、そうなっているさね。それで、自分たちもこうなっては家に行っても申しわけが立たない、話を聞かれたらまずいからということで、一緒に行った女たちもそこで切腹したそうだ。そしたら、ある男が、いつも早くくる女が今日は遅くなっている、と思って迎えに行こうとそこまで出てみたら、その女は殺されて死んでおったそうだなんだ。それで、この男もそこでともに切腹したって。昔、識名の村の下に長い坂があったんですよ。それで男は、ちょうど晩七時ごろからね、竹のたいまつに火をつけて、女を迎えに行きよったそうですよ。そしたら、女の死体を見つけて切腹したって、夫も。だけど、その識名御殿でも今となっては遺念火はでないですよ。昔は、終戦までは、夜になると識名の村とそれから殺された那覇で遺念火がでたよ。伝説にうたわれるほど、ずっとあった。 |
| 全体の記録時間数 | 2:37 |
| 物語の時間数 | 2:37 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |