具志頭親方の出世(共通語)

概要

具志頭親方ですよ、具志頭村の地頭であった、地頭ですね。それから具志頭蔡温は妾の子であった。それであそこの間切の名を貰って具志頭親方という。具志頭蔡温という。それで波之上(なんみん)にですね、相撲場(すもうば)と言ってですね、円くして今もあるでしょう、相撲場。あそこでですよ、普通の人たちと、腕かけ勝負やったそうです、腕かけ勝負ですね。具志頭蔡温は頭はおろかであってですね、体格は太く。腕はですね、皆負かしたそうですよ、腕かけ勝負してですね、皆負かして。友達に、「君は腕なんか勝っても、あんな強い親方の子供が頭は低等(ていとう)だから、まあ、あんたは腕をかけても駄目だよ。まあ、親方の子としては頭も良くないと、腕だけではお国を治める事はできないよ。」と言ってね、友達が戒しめたというんですよ。その時にですね、縁側に蚊にくわれて座っておったそうです。それが、母ちゃんがですね、「何故あんたはそんなに今日は良い顔ではない、悪い顔して座っているか。」と、尋ねたそうですよ。その時にですよ、具志頭ぬ親方がですね、「ああ、今日はあんたがた、親の言う言葉を良く守っておれば良かったが、今日は波之上の相撲場で腕をかけまして勝ちましたが、ああ、あんたはそんな親方の子として腕では国を守る事はできないと言うて、非常に私は戒)しめられた。」それからですよ、「君は言うたんではないか、勉強十分やりなさいというて、言うたんではないか。」と言われてですね、それから勉強やって。それであの具志頭の親方がですよ、具志頭蔡温は妾の子ですよ、それから本妻の子と二人ですね、学問はめいめい別して教育やりよったそうですね。妻がですよ、「いやそうしてはいけません、これは妾の子でも、私の子でも同じ貴方の子だから、こういうふうに差別してはいけません。」と言ってですね、もうそうしてお互い、もう教育してですよ、まあ今になって具志頭蔡温という人になったそうですがね。

再生時間:2:44

民話詳細DATA

レコード番号 47O375813
CD番号 47O37C234
決定題名 具志頭親方の出世(共通語)
話者がつけた題名 具志頭親方の話
話者名 大城健繁
話者名かな おおしろけんぱん
生年月日 18970929
性別
出身地 沖縄県恩納村瀬良垣
記録日 19760226
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T26A10
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 祖父母、両親が昔話の良い語り手であった。
文字化資料 『恩納村の民話・伝説編』P146
キーワード 具志頭親方,具志頭村の地頭,具志頭蔡温は妾の子,波之,腕かけ勝負,具志頭蔡温は頭はおろか,
梗概(こうがい) 具志頭親方ですよ、具志頭村の地頭であった、地頭ですね。それから具志頭蔡温は妾の子であった。それであそこの間切の名を貰って具志頭親方という。具志頭蔡温という。それで波之上(なんみん)にですね、相撲場(すもうば)と言ってですね、円くして今もあるでしょう、相撲場。あそこでですよ、普通の人たちと、腕かけ勝負やったそうです、腕かけ勝負ですね。具志頭蔡温は頭はおろかであってですね、体格は太く。腕はですね、皆負かしたそうですよ、腕かけ勝負してですね、皆負かして。友達に、「君は腕なんか勝っても、あんな強い親方の子供が頭は低等(ていとう)だから、まあ、あんたは腕をかけても駄目だよ。まあ、親方の子としては頭も良くないと、腕だけではお国を治める事はできないよ。」と言ってね、友達が戒しめたというんですよ。その時にですね、縁側に蚊にくわれて座っておったそうです。それが、母ちゃんがですね、「何故あんたはそんなに今日は良い顔ではない、悪い顔して座っているか。」と、尋ねたそうですよ。その時にですよ、具志頭ぬ親方がですね、「ああ、今日はあんたがた、親の言う言葉を良く守っておれば良かったが、今日は波之上の相撲場で腕をかけまして勝ちましたが、ああ、あんたはそんな親方の子として腕では国を守る事はできないと言うて、非常に私は戒)しめられた。」それからですよ、「君は言うたんではないか、勉強十分やりなさいというて、言うたんではないか。」と言われてですね、それから勉強やって。それであの具志頭の親方がですよ、具志頭蔡温は妾の子ですよ、それから本妻の子と二人ですね、学問はめいめい別して教育やりよったそうですね。妻がですよ、「いやそうしてはいけません、これは妾の子でも、私の子でも同じ貴方の子だから、こういうふうに差別してはいけません。」と言ってですね、もうそうしてお互い、もう教育してですよ、まあ今になって具志頭蔡温という人になったそうですがね。
全体の記録時間数 2:44
物語の時間数 2:44
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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