名護親方と具志頭親方 歌問答(共通語)

概要

106 名護親方と具志頭親方 歌問答 恩納村瀬良垣 大城健繁(1897・明治30年9月27日生) 
歌問答‥‥名護ぬ親方はあまりおとなしくて、名護におられたが、具志頭ぬ親方は首里におったそうです。そこで二人は歌勝負をすることになり、具志頭ぬ親方が幾度も名護ぬ親方を首里に呼んだが、名護ぬ親方は(首里に)呼ばれても行かなかったそうですよ。この名護ぬ親方が首里に行かないで、「長(なが)さしやちみり ちまさしや伸(ぬ)びり(長いものは短くして 短いものは伸ばせ) 満(み)たな時(とうち)ぬある ゆんちぐひん(満たない時がある ゆんちぐひん)。」と、具志頭親方に(歌を詠んだ)そうだ。(つまりその歌の意味は)君の頭は、まだこれだけしか(知識が)入っていない。いっぱいまでは満ちていないよ、ということだ。それで(名護親方が)貴方(あなた)の頭は、まあビンに水を入れたらいっぱいしておらずに八分ぐらいだという(歌を詠んだ。)それから、まぁ具志頭ぬ親方は、世の中のことをして永遠に沙汰をされる(ほうがいいから)と言って、「すしりふみらりし 世(ゆ)ぬ中(なか)ぬ習(なら)い(そしられたりほめられたりは 世の中の常だ) 沙汰(さた)ん無(ね)ん者(むん)ぬ 何役(ぬやく)立(た)ちゅが(沙汰もされない者は 何の役にも立たない)。」と具志頭親方が歌った時に、名護親方が、「ぬらいしんしかん ふみらりしんしかん(しかるものもいやだ ほめられるのもいやだ) 浮世(うちゆ)なだやしく 渡(わた)いぶさぬ(浮世は波風を立てずに渡りたいものだ)。」と歌を詠んだ。だから今でもあの人はですよ。野国総監、儀間真常、それから具志頭蔡温の三名は沖縄の三大政治家として、政府からもお宮を建てて葬ったんですよ。名護親方はないはずですよ。あんな偉い人がないというのは以外があったわけだ。
『恩納村の民話・伝説編』P142

再生時間:2:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O375812
CD番号 47O37C234
決定題名 名護親方と具志頭親方 歌問答(共通語)
話者がつけた題名 名護親方と具志頭親方
話者名 大城健繁
話者名かな おおしろけんぱん
生年月日 18970929
性別
出身地 沖縄県恩納村瀬良垣
記録日 19760226
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T26A09
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 祖父母、両親が昔話の良い語り手であった。
文字化資料
キーワード 名護親方,名護,具志頭親方,首里,歌勝負
梗概(こうがい) 106 名護親方と具志頭親方 歌問答 恩納村瀬良垣 大城健繁(1897・明治30年9月27日生)  歌問答‥‥名護ぬ親方はあまりおとなしくて、名護におられたが、具志頭ぬ親方は首里におったそうです。そこで二人は歌勝負をすることになり、具志頭ぬ親方が幾度も名護ぬ親方を首里に呼んだが、名護ぬ親方は(首里に)呼ばれても行かなかったそうですよ。この名護ぬ親方が首里に行かないで、「長(なが)さしやちみり ちまさしや伸(ぬ)びり(長いものは短くして 短いものは伸ばせ) 満(み)たな時(とうち)ぬある ゆんちぐひん(満たない時がある ゆんちぐひん)。」と、具志頭親方に(歌を詠んだ)そうだ。(つまりその歌の意味は)君の頭は、まだこれだけしか(知識が)入っていない。いっぱいまでは満ちていないよ、ということだ。それで(名護親方が)貴方(あなた)の頭は、まあビンに水を入れたらいっぱいしておらずに八分ぐらいだという(歌を詠んだ。)それから、まぁ具志頭ぬ親方は、世の中のことをして永遠に沙汰をされる(ほうがいいから)と言って、「すしりふみらりし 世(ゆ)ぬ中(なか)ぬ習(なら)い(そしられたりほめられたりは 世の中の常だ) 沙汰(さた)ん無(ね)ん者(むん)ぬ 何役(ぬやく)立(た)ちゅが(沙汰もされない者は 何の役にも立たない)。」と具志頭親方が歌った時に、名護親方が、「ぬらいしんしかん ふみらりしんしかん(しかるものもいやだ ほめられるのもいやだ) 浮世(うちゆ)なだやしく 渡(わた)いぶさぬ(浮世は波風を立てずに渡りたいものだ)。」と歌を詠んだ。だから今でもあの人はですよ。野国総監、儀間真常、それから具志頭蔡温の三名は沖縄の三大政治家として、政府からもお宮を建てて葬ったんですよ。名護親方はないはずですよ。あんな偉い人がないというのは以外があったわけだ。 『恩納村の民話・伝説編』P142
全体の記録時間数 2:00
物語の時間数 2:00
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP