魂分かしの由来(シマグチ)

概要

後生を行ったり来たりしたという人のこれはね、全部はわからないのだがね、ところどころしかわからないのだが。その七人兄弟の中でね、「後生というのはあるのか。」と言ったら、一人は「後生はある。」、別の一人は「ない。」と言ったので、「お前はそれなら後生へ行って来るか。」と言うと、「ええ、行って帰って来られるものなら行く。」と言ったら、その七人兄弟の者たちは、「私も行く、私も行く。」と、争うので全部連れて行ったそうだよ。それで連れて行く人と約束し、「それなら、もし後生に連れて行ったら、私が言うのは守りなさいよ。」と言うと、「守る。」と兄弟が言った。「あそこは、美しい女もたくさんいる。ごちそうもたくさんある。ごちそうも食べなさいと言われても、『いえ、私たちは腹満っています』と、食べるなよ。」また、「女ごともするなよ。」と言った。そして女ごともせず、何もかも守ったのは家に生きて帰って、また他の兄弟は、それはもう美しいから何もかもたくさんあるので約束を守れなかったわけだ。それで、もう約束を守ることができずに死んだので、「おいどうして残りの者たちは追っては来ないのか。」と言ったら、「あいつらは私が言うのは聞かないから来ないよ。」と言った。そしてその事を知ったので、その人が「ああ、大切な兄弟たちだ、大変なことになった。」と言ったら、「それは言うことを聞かずに魂を取られているので、魂を込めると連れ帰れる。」といって、後生に行き魂を込めて生きている人と死んだ人の魂の別れをさせて連れてきた。それで昔から、人が亡くなったら魂(まぶい)分(わ)かしというのをやるのはその道埋だ。「生きてる人はここに死んだ人はあそこに。」と言って、すすきを折ってきて、すすきを切ってきて、それを振ってまじないをして生きて帰って来たという話。これだけ聞いた。

再生時間:2:17

民話詳細DATA

レコード番号 47O375534
CD番号 47O37C223
決定題名 魂分かしの由来(シマグチ)
話者がつけた題名 マブイアカシの由来
話者名 饒波千代
話者名かな のはちよ
生年月日 19051230
性別
出身地 沖縄県読谷村
記録日 19760226
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T16A27
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 民俗
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 『恩納村の民話・伝説編』P56
キーワード 後生と行き来,七人,マブヤー
梗概(こうがい) 後生を行ったり来たりしたという人のこれはね、全部はわからないのだがね、ところどころしかわからないのだが。その七人兄弟の中でね、「後生というのはあるのか。」と言ったら、一人は「後生はある。」、別の一人は「ない。」と言ったので、「お前はそれなら後生へ行って来るか。」と言うと、「ええ、行って帰って来られるものなら行く。」と言ったら、その七人兄弟の者たちは、「私も行く、私も行く。」と、争うので全部連れて行ったそうだよ。それで連れて行く人と約束し、「それなら、もし後生に連れて行ったら、私が言うのは守りなさいよ。」と言うと、「守る。」と兄弟が言った。「あそこは、美しい女もたくさんいる。ごちそうもたくさんある。ごちそうも食べなさいと言われても、『いえ、私たちは腹満っています』と、食べるなよ。」また、「女ごともするなよ。」と言った。そして女ごともせず、何もかも守ったのは家に生きて帰って、また他の兄弟は、それはもう美しいから何もかもたくさんあるので約束を守れなかったわけだ。それで、もう約束を守ることができずに死んだので、「おいどうして残りの者たちは追っては来ないのか。」と言ったら、「あいつらは私が言うのは聞かないから来ないよ。」と言った。そしてその事を知ったので、その人が「ああ、大切な兄弟たちだ、大変なことになった。」と言ったら、「それは言うことを聞かずに魂を取られているので、魂を込めると連れ帰れる。」といって、後生に行き魂を込めて生きている人と死んだ人の魂の別れをさせて連れてきた。それで昔から、人が亡くなったら魂(まぶい)分(わ)かしというのをやるのはその道埋だ。「生きてる人はここに死んだ人はあそこに。」と言って、すすきを折ってきて、すすきを切ってきて、それを振ってまじないをして生きて帰って来たという話。これだけ聞いた。
全体の記録時間数 2:17
物語の時間数 2:17
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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