鬼餅由来(シマグチ)

概要

大城(うふぐしく)といってね、兄妹が二人でいたそうだがな。上の兄さんは鬼で。人を食ってね、もう、人のいるだけみんな、さらって食っていたそうだよ。それで下の妹は、子供をおんぶして本当かなあと行って見たところ、兄さんはそこにすわっていてね。二人はそこで話をしたり、なにしたりして。そしたら、兄さんがね「何か食べものでも食べていきなさい。」と言うのでね、鍋を開けて見てみると、もう、みんな人の指からいろいろ入っていたって。そんなものを見たので、「これは本当にうわさのとおりだ。」といって、子供がまた泣いたので、「小便をしたがっているので小便をさせてこようね。」と言ったそうだ。すると兄の鬼は縄でしばって逃げないようにして、便所に行かせたそうだ。それで、妹はその縄をはずして外に逃げたそうだ。もう自分も殺されてこの鬼に食われてしまうかもしれないと思ってね。それからある日、妹は鉄の入った餅と、ただの餅とを作って、それを持って丘の上に登って行き、「はいまず匂いをかいでごらん。」といって、妹は食べられる餅はおいて、兄には鉄の入った餅をあげると、「これはかたくて食えないぞ。」と言ったそうだ。その時、兄は崖を後ろにしていたので、下の妹は兄をそこに押して落として殺したって。その鬼を殺したそうだよ。ただ、それだけの話を聞いたよ。

再生時間:1:34

民話詳細DATA

レコード番号 47O375472
CD番号 47O37C220
決定題名 鬼餅由来(シマグチ)
話者がつけた題名 鬼餅由来
話者名 長嶺ヨシ
話者名かな ながみねよし
生年月日 19000515
性別
出身地 沖縄県恩納村南恩納
記録日 19760223
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T15A10
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情 お祖父さんやお婆さんから聞いた。
文字化資料 『恩納村の民話 昔話編』P12
キーワード 大城,兄妹が二人,兄は鬼,子供,小便,鉄の入った餅
梗概(こうがい) 大城(うふぐしく)といってね、兄妹が二人でいたそうだがな。上の兄さんは鬼で。人を食ってね、もう、人のいるだけみんな、さらって食っていたそうだよ。それで下の妹は、子供をおんぶして本当かなあと行って見たところ、兄さんはそこにすわっていてね。二人はそこで話をしたり、なにしたりして。そしたら、兄さんがね「何か食べものでも食べていきなさい。」と言うのでね、鍋を開けて見てみると、もう、みんな人の指からいろいろ入っていたって。そんなものを見たので、「これは本当にうわさのとおりだ。」といって、子供がまた泣いたので、「小便をしたがっているので小便をさせてこようね。」と言ったそうだ。すると兄の鬼は縄でしばって逃げないようにして、便所に行かせたそうだ。それで、妹はその縄をはずして外に逃げたそうだ。もう自分も殺されてこの鬼に食われてしまうかもしれないと思ってね。それからある日、妹は鉄の入った餅と、ただの餅とを作って、それを持って丘の上に登って行き、「はいまず匂いをかいでごらん。」といって、妹は食べられる餅はおいて、兄には鉄の入った餅をあげると、「これはかたくて食えないぞ。」と言ったそうだ。その時、兄は崖を後ろにしていたので、下の妹は兄をそこに押して落として殺したって。その鬼を殺したそうだよ。ただ、それだけの話を聞いたよ。
全体の記録時間数 1:34
物語の時間数 1:34
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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