ミルクとサーカという人の話だがね、サーカという人は、とっても欲の深い者だったのかもしれないねえ。子供のころから。土地分けの時に、「これだけは私のもの。」と言って、山の高い頂上の、はげだけを取っておいたわけだ。そしたら、このミルクという人はね、「あの見えない所は、全部私のだよ。」と言ったって。もう見えない所は、底地でいい土地なんだな。それで、サーカははげ地だけ取ったんで、やきもちをおこしてね。このサーカがネズミというものを、南風の吹く国から持ってきたんだ。この底地の作物を全部食べさせるつもりでね。そういうふうにして、昔からこの話はあるよ。だから、サーカというのがネズミを持ってきたそうだよ。唐からネズミを持って来たんだ。ミルクの底地の土地は作物がよくできるもんだから。ネズミは芋も掘って喰うし、砂糖キビも喰うから、ミルクの作物は、全部作れなくなってしまったんだ。作物ができなくなったのは、このサーカという人がネズミを持ってきたからだよ。ネズミの始まりは、その人が支那から持ってきたからなんだ。でも、ネズミがどんなに作物を喰っても、ミルクの底地はたくさんあるのでどうもないわけ。どんなに喰ったって豊作になるのだ。毎朝、ネズミを取って、全部猫に食わせたということだ。
| レコード番号 | 47O375448 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C219 |
| 決定題名 | ミルクとサーカ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | ミルクとサーカ |
| 話者名 | 大城善禄 |
| 話者名かな | おおしろぜんろく |
| 生年月日 | 18980123 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T14B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 伝説編』P33 |
| キーワード | ミルクとサーカ,欲の深い者,土地分け,山の高い頂上,底地でいい土地,ネズ,猫 |
| 梗概(こうがい) | ミルクとサーカという人の話だがね、サーカという人は、とっても欲の深い者だったのかもしれないねえ。子供のころから。土地分けの時に、「これだけは私のもの。」と言って、山の高い頂上の、はげだけを取っておいたわけだ。そしたら、このミルクという人はね、「あの見えない所は、全部私のだよ。」と言ったって。もう見えない所は、底地でいい土地なんだな。それで、サーカははげ地だけ取ったんで、やきもちをおこしてね。このサーカがネズミというものを、南風の吹く国から持ってきたんだ。この底地の作物を全部食べさせるつもりでね。そういうふうにして、昔からこの話はあるよ。だから、サーカというのがネズミを持ってきたそうだよ。唐からネズミを持って来たんだ。ミルクの底地の土地は作物がよくできるもんだから。ネズミは芋も掘って喰うし、砂糖キビも喰うから、ミルクの作物は、全部作れなくなってしまったんだ。作物ができなくなったのは、このサーカという人がネズミを持ってきたからだよ。ネズミの始まりは、その人が支那から持ってきたからなんだ。でも、ネズミがどんなに作物を喰っても、ミルクの底地はたくさんあるのでどうもないわけ。どんなに喰ったって豊作になるのだ。毎朝、ネズミを取って、全部猫に食わせたということだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:27 |
| 物語の時間数 | 1:27 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |