沖縄での話なんだ。私が子どものころに話を聞いたんだがな。盗人が赤ん坊をおんぶして入ったらしいんだ。赤ん坊をおんぶして入ったので、その盗人は主人にとっつかまえられて、後からとっつかまえられたので、赤ん坊が、「んんがあ。」と泣いてしまったそうだ。それで(主人は)びっくりぎょうてんして、「はあとうとうこれは子づれ盗人だな、これは赤ん坊をおんぶしてきたのにはわけがあるだろう。」といって家の中につれて行ったそうだ。「お前には深いわけがあるにちがいない。私に話を聞かせてくれ。」と主人が聞くと、盗人は、「妻は私が長わずらいをしたので、『もうあなたは、私を養うこともできない。その子はあなたが育てて下さい。私は今からまた夫を持とうと思えばいくらでも持てるんだから、私を養ってくれる夫がほしいんです』と言って妻はとび出したので、親子とも食うために盗人に入ったんだ。」と言ったそうだ。心は盗人ではないが命を生かすためには、また銭が無ければ子どもに乳を買って飲ますこともできない。そのために金持ちの家に、盗人をしに入ったら主人にっかまえられたということなんだ。話を聞いた主人は、「さあ、それでは良い、その子は私たちで育てるから、お前は私たちの婿になれ。」と言って、そしてそこの婿になって、その人はとっても出世したという話だそうだ。
| レコード番号 | 47O375446 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C219 |
| 決定題名 | 赤子を抱いた盗人(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 赤子を抱いた盗人 |
| 話者名 | 大城善禄 |
| 話者名かな | おおしろぜんろく |
| 生年月日 | 18980123 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T14B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 昔話編』P182 |
| キーワード | 子づれ盗人,婿 |
| 梗概(こうがい) | 沖縄での話なんだ。私が子どものころに話を聞いたんだがな。盗人が赤ん坊をおんぶして入ったらしいんだ。赤ん坊をおんぶして入ったので、その盗人は主人にとっつかまえられて、後からとっつかまえられたので、赤ん坊が、「んんがあ。」と泣いてしまったそうだ。それで(主人は)びっくりぎょうてんして、「はあとうとうこれは子づれ盗人だな、これは赤ん坊をおんぶしてきたのにはわけがあるだろう。」といって家の中につれて行ったそうだ。「お前には深いわけがあるにちがいない。私に話を聞かせてくれ。」と主人が聞くと、盗人は、「妻は私が長わずらいをしたので、『もうあなたは、私を養うこともできない。その子はあなたが育てて下さい。私は今からまた夫を持とうと思えばいくらでも持てるんだから、私を養ってくれる夫がほしいんです』と言って妻はとび出したので、親子とも食うために盗人に入ったんだ。」と言ったそうだ。心は盗人ではないが命を生かすためには、また銭が無ければ子どもに乳を買って飲ますこともできない。そのために金持ちの家に、盗人をしに入ったら主人にっかまえられたということなんだ。話を聞いた主人は、「さあ、それでは良い、その子は私たちで育てるから、お前は私たちの婿になれ。」と言って、そしてそこの婿になって、その人はとっても出世したという話だそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:59 |
| 物語の時間数 | 2:59 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |