真栄田武士と久志間切武士(シマグチ)

概要

昔は、今の月給の代わりに米を上納したんだ。それで沖縄から鹿児島への税金は何百斤もの米俵を送ったそうだよ。その米をどこから送るのかといえば、今の名護市の湖辺底(こへんぞこ)、許田(きょだ)よ、許田は昔は湖辺底といっていたんだ。あそこに船をつけて、そこから国頭郡の米を運搬したそうだよ。それで、荷積みするときに、塩屋真栄田武士(すやめーらぶさー)という人と久志間切武士(くしまじりぶさー)という人が、上納船に競いながら俵の投げ入れ勝負をしたそうだよ。俵の投げ勝負をしたそうだが、最初はこの塩屋真栄田武士という人から投げたんだ。そしたら、この塩屋真栄田武士(すやめーらぶさー)が浜から船に投げ入れるので、この鹿児島から来ている船子たちは、七、八人がかりでこの俵を受けとって荷積しても間にあわしきれないんだ。間にあわしきれずに、もうしまいには船子たちが、「待て。」と言ってる間に、投げた俵はその船をとび越えて向こうの浜にとんでいって、一俵は海に沈めてしまったんだ。一俵の俵を海に沈めてしまった塩屋真栄田武士はもう、「ああ、これでは罰されてしまうな。」と思って、もう大変心配していたら、役人は、「いや、これは私たちの船子が間に合わしきれなかったのだから、海に落としてしまった俵は、お前が取ってもらいなさい。」と言ったそうだ。それで、塩屋真栄田武士は、泳ぎも達者だったから、その落とした俵を海から引き上げて、もらったという話もあるわけだよ。そしたら、久志間切武士(くしまじりぶさー)はもう、「この人には、かなわない。」と言って、自分から家に逃げ帰ったそうだ。

再生時間:2:51

民話詳細DATA

レコード番号 47O375436
CD番号 47O37C219
決定題名 真栄田武士と久志間切武士(シマグチ)
話者がつけた題名 塩屋真栄田武者と具志間切武士
話者名 宮平孫次郎
話者名かな みやひらまごじろう
生年月日 19060927
性別
出身地 沖縄県恩納村塩屋
記録日 19760224
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T14A16
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 『恩納村の民話 伝説編』P213
キーワード 米を上納,沖縄から鹿児島,税金,何百斤もの米俵,名護市の湖辺底,許田,ら国頭郡の米を運搬,塩屋真栄田武士,久志間切武士,俵の投げ入れ勝負
梗概(こうがい) 昔は、今の月給の代わりに米を上納したんだ。それで沖縄から鹿児島への税金は何百斤もの米俵を送ったそうだよ。その米をどこから送るのかといえば、今の名護市の湖辺底(こへんぞこ)、許田(きょだ)よ、許田は昔は湖辺底といっていたんだ。あそこに船をつけて、そこから国頭郡の米を運搬したそうだよ。それで、荷積みするときに、塩屋真栄田武士(すやめーらぶさー)という人と久志間切武士(くしまじりぶさー)という人が、上納船に競いながら俵の投げ入れ勝負をしたそうだよ。俵の投げ勝負をしたそうだが、最初はこの塩屋真栄田武士という人から投げたんだ。そしたら、この塩屋真栄田武士(すやめーらぶさー)が浜から船に投げ入れるので、この鹿児島から来ている船子たちは、七、八人がかりでこの俵を受けとって荷積しても間にあわしきれないんだ。間にあわしきれずに、もうしまいには船子たちが、「待て。」と言ってる間に、投げた俵はその船をとび越えて向こうの浜にとんでいって、一俵は海に沈めてしまったんだ。一俵の俵を海に沈めてしまった塩屋真栄田武士はもう、「ああ、これでは罰されてしまうな。」と思って、もう大変心配していたら、役人は、「いや、これは私たちの船子が間に合わしきれなかったのだから、海に落としてしまった俵は、お前が取ってもらいなさい。」と言ったそうだ。それで、塩屋真栄田武士は、泳ぎも達者だったから、その落とした俵を海から引き上げて、もらったという話もあるわけだよ。そしたら、久志間切武士(くしまじりぶさー)はもう、「この人には、かなわない。」と言って、自分から家に逃げ帰ったそうだ。
全体の記録時間数 2:51
物語の時間数 2:51
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP