ほんとうの山田の人ではないって。首里から、娘を連れて来ている人だったって。山田の人ではないってよ、この人たちは。それで、人を泊めたらしいよ。昔は、もう、寝る所もないから、人の家を借りるでしょう、皆。それで、泊まったら、この旅人は、この話をすでに聞いているので、疑って寝ないわけ。一晩中寝れなかったらしい。山田首里殿内の娘は、本物の枕をして、また、この泊まっている旅人は、自分の風呂敷包みを枕にして寝たんだってよ。そうしたら、すでにこの人は仕掛けを知っているので、枕をすり換えて寝たらしいよ、枕をさぐり当てて殺すのだから、この人は自分の風呂敷包みの枕はそこの子にさせて、本物の枕は自分でして寝ていたら、首里殿内の王はこれを旅人だと思って殺したって。そしたら、自分の子を殺してしまっていたって。それで、これが後でばれるのは、冬瓜からばれるんだよ。長い間に何人も人を殺していたらしいんだが、この屋敷の後ろから、冬瓜が生えてきたって。こんなに大きな冬瓜は見たことがなかったんで、お城に献上したら、お城で切ってみたって。そしたら、血が出たってよ。それでお城では、「これは、疑わしいことだ。」「これが生えている所を掘って来い。」と言って行かせたって。掘ってみたら全部、人の骨だったって。これだけの死体を、みんなここに埋めてあったらしい。このように、悪は、いつかはばれるようだよ。
『恩納村の民話・伝説編』P22
| レコード番号 | 47O375311 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C214 |
| 決定題名 | 久良波首里殿内(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 山田スン殿内 |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760225 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T11A24 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 伝説編』P22 |
| キーワード | 山田の人ではない,首里から娘,人を泊めた,山田首里殿内の娘は本物の枕,旅人は自分の風呂敷包みを枕,自分の子を殺した,冬瓜,人骨 |
| 梗概(こうがい) | ほんとうの山田の人ではないって。首里から、娘を連れて来ている人だったって。山田の人ではないってよ、この人たちは。それで、人を泊めたらしいよ。昔は、もう、寝る所もないから、人の家を借りるでしょう、皆。それで、泊まったら、この旅人は、この話をすでに聞いているので、疑って寝ないわけ。一晩中寝れなかったらしい。山田首里殿内の娘は、本物の枕をして、また、この泊まっている旅人は、自分の風呂敷包みを枕にして寝たんだってよ。そうしたら、すでにこの人は仕掛けを知っているので、枕をすり換えて寝たらしいよ、枕をさぐり当てて殺すのだから、この人は自分の風呂敷包みの枕はそこの子にさせて、本物の枕は自分でして寝ていたら、首里殿内の王はこれを旅人だと思って殺したって。そしたら、自分の子を殺してしまっていたって。それで、これが後でばれるのは、冬瓜からばれるんだよ。長い間に何人も人を殺していたらしいんだが、この屋敷の後ろから、冬瓜が生えてきたって。こんなに大きな冬瓜は見たことがなかったんで、お城に献上したら、お城で切ってみたって。そしたら、血が出たってよ。それでお城では、「これは、疑わしいことだ。」「これが生えている所を掘って来い。」と言って行かせたって。掘ってみたら全部、人の骨だったって。これだけの死体を、みんなここに埋めてあったらしい。このように、悪は、いつかはばれるようだよ。 『恩納村の民話・伝説編』P22 |
| 全体の記録時間数 | 1:18 |
| 物語の時間数 | 1:18 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |