波の上の眼鏡と呼ばれた宣教師がいたそうだ、波の上の眼鏡と呼ばれた人がね。そこに、三百斤のおもさのオランダ犬が二匹居て、眼鏡の犬ということで有名だったようだ。武士松茂良という人が、波の上の入口あたりから、このオランダ犬に追われて、大変なことになっているんだ。ゴウゴウとほえて追われた武士松茂良は「今度こそ私は、大変なことになった。」と思って、手ぬぐいを取って、それを手にまきつけて、にぎりこぶしをつくったそうだ。もう、武士松茂良は、知恵を出してな、犬は、手ぬぐいに歯をくいこませると抜けないよな、そのように手ぬぐいにくみこませる考えのようなんだ。武士松茂良が手ぬぐいを持ち、にぎりこぶしをして歩いていると、この犬はそれを悟ってな、尾をひっ立てて家に逃げたそうだ。この武士松茂良の老翁は、犬をこの方法で、やっつけることができると思ってな、手ぬぐいを前にたらして持って、もう一方の手はいつでも攻撃できるように、にぎりこぶしをしていた。犬が手ぬぐいにかみつくと、犬の歯が手ぬぐいにくいこんではずれなくなるので、そのときすぐに、急所を殴る考えだったんだ。そのとき犬は尾をひっ立てて家に逃げたんだって。波の上の眼鏡の犬といって、大変だったらしいよ。武士松茂良の話は、他にもあるがあの人は海でへそから上を海面から出して、立ち泳ぎしなさったそうだ。ヘそから下は潮につかって、ヘそから上を海面から出して、立ち泳ぎしなさったようだ。武士というのは大変なものだったんだな。
| レコード番号 | 47O375076 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C204 |
| 決定題名 | 武士松茂良とぺッテルハイムの犬(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 武士松茂良とぺッテルハイムの犬 |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T03A23 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 伝説編』P220 |
| キーワード | 波の上の眼鏡,宣教師,オランダ犬が二匹,武士松茂良 |
| 梗概(こうがい) | 波の上の眼鏡と呼ばれた宣教師がいたそうだ、波の上の眼鏡と呼ばれた人がね。そこに、三百斤のおもさのオランダ犬が二匹居て、眼鏡の犬ということで有名だったようだ。武士松茂良という人が、波の上の入口あたりから、このオランダ犬に追われて、大変なことになっているんだ。ゴウゴウとほえて追われた武士松茂良は「今度こそ私は、大変なことになった。」と思って、手ぬぐいを取って、それを手にまきつけて、にぎりこぶしをつくったそうだ。もう、武士松茂良は、知恵を出してな、犬は、手ぬぐいに歯をくいこませると抜けないよな、そのように手ぬぐいにくみこませる考えのようなんだ。武士松茂良が手ぬぐいを持ち、にぎりこぶしをして歩いていると、この犬はそれを悟ってな、尾をひっ立てて家に逃げたそうだ。この武士松茂良の老翁は、犬をこの方法で、やっつけることができると思ってな、手ぬぐいを前にたらして持って、もう一方の手はいつでも攻撃できるように、にぎりこぶしをしていた。犬が手ぬぐいにかみつくと、犬の歯が手ぬぐいにくいこんではずれなくなるので、そのときすぐに、急所を殴る考えだったんだ。そのとき犬は尾をひっ立てて家に逃げたんだって。波の上の眼鏡の犬といって、大変だったらしいよ。武士松茂良の話は、他にもあるがあの人は海でへそから上を海面から出して、立ち泳ぎしなさったそうだ。ヘそから下は潮につかって、ヘそから上を海面から出して、立ち泳ぎしなさったようだ。武士というのは大変なものだったんだな。 |
| 全体の記録時間数 | 1:53 |
| 物語の時間数 | 1:53 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |