あの十貫瀬という字は十貫寺とも書くが、それは間違っているそうだよ。はやくから十貫瀬の岩はあるが、十貫瀬というのは、沖縄の方言では瀬とも書くし、石とも書いて、「ジー。」と読むことができるんだ。それで、山原の人が、この十貫瀬の岩のところに隠れてね、雨が降ってきたんで隠れていて、お金を十縄(とうなー)忘れたらしいんだ。二十銭を十縄(とうなー)と言うんだ。一貫ずつ一縄にまとめるんだが、一貫、二貫とたしていくと十貫になるよね、だから十貫は十縄になるんだ。それで、十縄をそこに置いて忘れてしまったが、もう、取りにももどらないで、ずっと放ったらかしていたわけだ。そしたら、一年ぐらいたってそこに行って、「おれはここに去年、銭を、十縄置いてあったはずだ。」と言って、調べてみたら、誰も盗んでいくのもいなくて、そこにあったそうだ。それでそれから、十縄に十貫と書くようになったわけだよ。十貫は十縄のことだから、それで、ここには十貫瀬という名がついたという話があったよ。
| レコード番号 | 47O375044 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C202 |
| 決定題名 | 十貫瀬(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 十貫寺の名の由来 |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T02B12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 伝説編』P103 |
| キーワード | 十貫瀬,十貫寺,山原の人,十貫瀬の岩,雨,金を十縄 |
| 梗概(こうがい) | あの十貫瀬という字は十貫寺とも書くが、それは間違っているそうだよ。はやくから十貫瀬の岩はあるが、十貫瀬というのは、沖縄の方言では瀬とも書くし、石とも書いて、「ジー。」と読むことができるんだ。それで、山原の人が、この十貫瀬の岩のところに隠れてね、雨が降ってきたんで隠れていて、お金を十縄(とうなー)忘れたらしいんだ。二十銭を十縄(とうなー)と言うんだ。一貫ずつ一縄にまとめるんだが、一貫、二貫とたしていくと十貫になるよね、だから十貫は十縄になるんだ。それで、十縄をそこに置いて忘れてしまったが、もう、取りにももどらないで、ずっと放ったらかしていたわけだ。そしたら、一年ぐらいたってそこに行って、「おれはここに去年、銭を、十縄置いてあったはずだ。」と言って、調べてみたら、誰も盗んでいくのもいなくて、そこにあったそうだ。それでそれから、十縄に十貫と書くようになったわけだよ。十貫は十縄のことだから、それで、ここには十貫瀬という名がついたという話があったよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:07 |
| 物語の時間数 | 1:07 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |