この糸満マギーという人はひじょうに大きい人だったそうだ。それで、力勝負をすることになり、勝負をしないうちに相手の家にね、夜、夜が明けないうちに水入れの瓶を自分でかついで行ってね、そこの家にこうして投げこんであったって。立てかけてあったそうだ。もうこれで、相手は、糸満マギーとは勝負できない、と思ったということであったそうだ。それからまた、もう一つの話は、王府は昔は、同じ人間を動物と争わせてみたり、人と争わせてみたりして、見世物にしていたそうだ。真壁チャーンという、沖縄武士がいたそうだよ。武士だが小さかったそうだ。これと糸満マギーを争わせて見世物にしようということだったそうであるが、もう、糸満マギーは、「私は今日は目上の方と、武士と争わねばならない。もう私は死ぬんだなあ。」と、心配して物も食べることができないんだ。もうやせてねえ、こんなに体の大きい人が。そうすると、知恵のある人が物おしえをしたそうだよ。「離れて戦うから、お前がかなわないんであって、いくら武士でも、動かないうちに、すぐ取っつかまえてしまえば勝つよ。」と、教えたらしいよ。それでもう、ほら、糸満マギーは人の十倍も力のある人だからよ。ちょうど、私たちが赤子を抱くのと一緒だよ。糸満マギーが真壁チャーンを石垣にごしごしとこすりつけて、皮をはがしてしまってよ。そしたら、真壁チャーンは詫びていたそうだよ。
| レコード番号 | 47O375034 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C202 |
| 決定題名 | 糸満マギーと真壁チャーン(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 糸満マギー |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T02B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 伝説編』P223 |
| キーワード | 糸満マギー,ひじょうに大きい人,力勝負,水入れの瓶,真壁チャーン,沖縄武士 |
| 梗概(こうがい) | この糸満マギーという人はひじょうに大きい人だったそうだ。それで、力勝負をすることになり、勝負をしないうちに相手の家にね、夜、夜が明けないうちに水入れの瓶を自分でかついで行ってね、そこの家にこうして投げこんであったって。立てかけてあったそうだ。もうこれで、相手は、糸満マギーとは勝負できない、と思ったということであったそうだ。それからまた、もう一つの話は、王府は昔は、同じ人間を動物と争わせてみたり、人と争わせてみたりして、見世物にしていたそうだ。真壁チャーンという、沖縄武士がいたそうだよ。武士だが小さかったそうだ。これと糸満マギーを争わせて見世物にしようということだったそうであるが、もう、糸満マギーは、「私は今日は目上の方と、武士と争わねばならない。もう私は死ぬんだなあ。」と、心配して物も食べることができないんだ。もうやせてねえ、こんなに体の大きい人が。そうすると、知恵のある人が物おしえをしたそうだよ。「離れて戦うから、お前がかなわないんであって、いくら武士でも、動かないうちに、すぐ取っつかまえてしまえば勝つよ。」と、教えたらしいよ。それでもう、ほら、糸満マギーは人の十倍も力のある人だからよ。ちょうど、私たちが赤子を抱くのと一緒だよ。糸満マギーが真壁チャーンを石垣にごしごしとこすりつけて、皮をはがしてしまってよ。そしたら、真壁チャーンは詫びていたそうだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:28 |
| 物語の時間数 | 1:28 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |