兄弟二人いて、その弟が夢を見た。「私は人に話せんような怖い夢を見た」と弟が言うと、兄は「人に話せないような夢があるか。お前は鬼に食わせてやる」と言って、弟を鬼の住む洞穴へ引っ張っていった。それでも弟は話さなかった。それで弟の首に縄をつけて穴の中に降ろした。鬼は、食べ物がきたと喜んで、それを捕まえた。鬼が「何であんたはここに来たか」と聞くと、弟は「夕べ怖い夢を見たが、それを話さないと言ったらここに落とされた」と言う。「どんな夢を見たか私達に話しなさい」と鬼が言うと、弟は「誰にも話せない」と言う。すると鬼が「話してくれるのであればこの羽衣を上げる」と言うと、弟は「それはどのようにして着けるか」と聞く。鬼は着けてみせて、「これを着ると天にも昇れる」と言うので、弟は、「それでは私に着けさせてみなさい。本当に天に昇れるのであれが話す」と言って、その羽衣を着て天に昇り、そのままどこかへ消えてしまった。みんなは唖然とした。弟は御主の庭に降りてきたそうだ。みんなは、面白いものが天から降りてきている。これも人間かなあ、と眺めていた。その御主には一人娘がいて、婿を取ろうという時だったので、喜んでその子を育て婿にして王の後継ぎにした。その夢というのは、お月様に頭を乗せ、太陽に足をかけて寝ているという夢だった。夢の通り弟は成功して、夫婦円満に幸せに暮らしたという。
| レコード番号 | 47O235553 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C297 |
| 決定題名 | 夢見小僧(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 西原マツ |
| 話者名かな | にしはらまつ |
| 生年月日 | 19010413 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村仲地 |
| 記録日 | 19760726 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T48B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P116 |
| キーワード | 兄弟二人,弟が夢,怖い夢,鬼,洞穴,羽衣,天に昇れる,御主の庭,婿,王の後継ぎ,お月様,太陽 |
| 梗概(こうがい) | 兄弟二人いて、その弟が夢を見た。「私は人に話せんような怖い夢を見た」と弟が言うと、兄は「人に話せないような夢があるか。お前は鬼に食わせてやる」と言って、弟を鬼の住む洞穴へ引っ張っていった。それでも弟は話さなかった。それで弟の首に縄をつけて穴の中に降ろした。鬼は、食べ物がきたと喜んで、それを捕まえた。鬼が「何であんたはここに来たか」と聞くと、弟は「夕べ怖い夢を見たが、それを話さないと言ったらここに落とされた」と言う。「どんな夢を見たか私達に話しなさい」と鬼が言うと、弟は「誰にも話せない」と言う。すると鬼が「話してくれるのであればこの羽衣を上げる」と言うと、弟は「それはどのようにして着けるか」と聞く。鬼は着けてみせて、「これを着ると天にも昇れる」と言うので、弟は、「それでは私に着けさせてみなさい。本当に天に昇れるのであれが話す」と言って、その羽衣を着て天に昇り、そのままどこかへ消えてしまった。みんなは唖然とした。弟は御主の庭に降りてきたそうだ。みんなは、面白いものが天から降りてきている。これも人間かなあ、と眺めていた。その御主には一人娘がいて、婿を取ろうという時だったので、喜んでその子を育て婿にして王の後継ぎにした。その夢というのは、お月様に頭を乗せ、太陽に足をかけて寝ているという夢だった。夢の通り弟は成功して、夫婦円満に幸せに暮らしたという。 |
| 全体の記録時間数 | 6:28 |
| 物語の時間数 | 5:38 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |