昔、役人が早く妻を失った。一人娘がいたが、役人は五歳を貰った。後妻は継子の娘が自分よりきれいなので、その娘を憎んで、その子に悪い言い付けばかりをして困らせた。娘は我慢をしていたが、ある日継母はその娘の手をまな板に当てて、包丁で切ってしまった。娘が家を出て泣きながら歩いていると、悪い男につかまって子供が出来、どうしようかと困ったので、片手で袋を縫い、その袋に子供を入れて首に掛けて、この島にはおれないと別の島に行った。途中川があってその川を渡っているうちに、袋の赤ん坊を落としてしまった。川に落ちた赤ん坊を拾おうとすると、片手が生えた。不思議なことにその川岸に大きなカラスが止まっていて、「あんたは悪い子じゃないから、きっと成功する。心配しないで、足の向くまま行きなさい」と教えた。そのカラスは実母の霊だった。教えられるままに行くと、小さい小屋があった。そこには年寄りがいた。年寄りに聞かれるままに事情を話すと、ここに居なさいと言われ、その年寄りと夫婦になって、その子供を育て幸福に過ごした。
| レコード番号 | 47O235396 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C286 |
| 決定題名 | 手無し娘(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 佐和田カニ |
| 話者名かな | さわだかに |
| 生年月日 | 19001211 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村佐和田 |
| 記録日 | 19750425 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T39B08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P195 |
| キーワード | 役人,妻,一人娘,後妻,継子の娘,娘の手,まな板,包丁で切った,悪い男,子供,袋袋に子供,川に落ちた赤ん坊,片手が生えた,大きなカラス,実母の霊,小さい小屋,年寄り,夫婦 |
| 梗概(こうがい) | 昔、役人が早く妻を失った。一人娘がいたが、役人は五歳を貰った。後妻は継子の娘が自分よりきれいなので、その娘を憎んで、その子に悪い言い付けばかりをして困らせた。娘は我慢をしていたが、ある日継母はその娘の手をまな板に当てて、包丁で切ってしまった。娘が家を出て泣きながら歩いていると、悪い男につかまって子供が出来、どうしようかと困ったので、片手で袋を縫い、その袋に子供を入れて首に掛けて、この島にはおれないと別の島に行った。途中川があってその川を渡っているうちに、袋の赤ん坊を落としてしまった。川に落ちた赤ん坊を拾おうとすると、片手が生えた。不思議なことにその川岸に大きなカラスが止まっていて、「あんたは悪い子じゃないから、きっと成功する。心配しないで、足の向くまま行きなさい」と教えた。そのカラスは実母の霊だった。教えられるままに行くと、小さい小屋があった。そこには年寄りがいた。年寄りに聞かれるままに事情を話すと、ここに居なさいと言われ、その年寄りと夫婦になって、その子供を育て幸福に過ごした。 |
| 全体の記録時間数 | 3:22 |
| 物語の時間数 | 3:04 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |