昔、インガマヤラーという化物が伊良部のヤラブ崎に住んでいた。伊良部の男がその化物と友達になる。男はどうにかしてこの化物を島から追放しようと考える。そしてその棲家に火をつける。インガマヤラーはそこを出て、赤木の根元に住んだので、そこをも焼き払い、更にアダンの幹に移ったので、そこにも火をつける。仕方なくインガマヤラーは八重山へ移る。島を出る時、男に「八重山へ旅することがあれば、必ず寄って欲しい」と言い残す。男は八重山へ行く機会があったので、インガマヤラーを訪ねる。途中で八重山の人に会い、その人にインガマヤラーの所在を尋ねると偶然にもその人もインガマヤラーの友人だったので案内してもらう。伊良部の男はつい気を許し、インガマヤラーが八重山に来ることになった経緯を話し、実は自分が追い出したとしゃべってしまう。その友人は先回りして、こっそりそのことをインガマヤラーに告げる。インガマヤラーは再会を喜び、男が郷里に帰る時、一つの木箱を差し出し、「この箱のことは他言しないで下さい。家へ帰ったら戸を閉めて、家族揃って箱を開けて下さい」と言う。男は大事にこの箱を持ち帰るが、途中嵐に遭い、嵐よけのため船が来間島の沖に錨を下ろした時、乗り合わせた男達にせがまれて、つい蓋を開けてしまう。するとその中から悪性のマラリヤ菌が出て、周辺に広がり、来間の人達はみんなマラリヤに罹り、全滅してしまった。以来、来間の娘が伊良部へ嫁いでもうまくいかず、また伊良部の人が来間に渡っても成功することはなかった。
| レコード番号 | 47O235362 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C284 |
| 決定題名 | インガマヤラウ(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 佐和田カニ |
| 話者名かな | さわだかに |
| 生年月日 | 19001211 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村佐和田 |
| 記録日 | 19750425 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T37A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P415 |
| キーワード | インガマヤラー,化物,伊良部のヤラブ崎,友達,棲家に火,赤木の根元,アダンの幹,八重山,マラリヤ菌 |
| 梗概(こうがい) | 昔、インガマヤラーという化物が伊良部のヤラブ崎に住んでいた。伊良部の男がその化物と友達になる。男はどうにかしてこの化物を島から追放しようと考える。そしてその棲家に火をつける。インガマヤラーはそこを出て、赤木の根元に住んだので、そこをも焼き払い、更にアダンの幹に移ったので、そこにも火をつける。仕方なくインガマヤラーは八重山へ移る。島を出る時、男に「八重山へ旅することがあれば、必ず寄って欲しい」と言い残す。男は八重山へ行く機会があったので、インガマヤラーを訪ねる。途中で八重山の人に会い、その人にインガマヤラーの所在を尋ねると偶然にもその人もインガマヤラーの友人だったので案内してもらう。伊良部の男はつい気を許し、インガマヤラーが八重山に来ることになった経緯を話し、実は自分が追い出したとしゃべってしまう。その友人は先回りして、こっそりそのことをインガマヤラーに告げる。インガマヤラーは再会を喜び、男が郷里に帰る時、一つの木箱を差し出し、「この箱のことは他言しないで下さい。家へ帰ったら戸を閉めて、家族揃って箱を開けて下さい」と言う。男は大事にこの箱を持ち帰るが、途中嵐に遭い、嵐よけのため船が来間島の沖に錨を下ろした時、乗り合わせた男達にせがまれて、つい蓋を開けてしまう。するとその中から悪性のマラリヤ菌が出て、周辺に広がり、来間の人達はみんなマラリヤに罹り、全滅してしまった。以来、来間の娘が伊良部へ嫁いでもうまくいかず、また伊良部の人が来間に渡っても成功することはなかった。 |
| 全体の記録時間数 | 4:20 |
| 物語の時間数 | 4:14 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |