実子も継子も女の子だった。昔は寒い時は瓶に灰をいれ、その中で寝かせていた。ある日、父親が漁に出ている間に、母親が実子は外に出して継子だけを瓶の中に入れ、その中に熱湯を注ぎ入れた。父親が戻って来て、娘の姿が見えないので、妹に「姉さんはどこへ行ったか」と聞くと、妹は「姉さんは白い鳥になって飛んで行った」と答える。そして「明日の朝早く海に出てお祈りをし、姉さんに呼び掛けると、姉さんはきっとお父さんに会いに来るはずよ」と言う。翌日、父親が朝早く海に出て海を眺めていると、はるか遠くの方から白い鳥が飛んできた。父親は涙を流し、お祈りをし待っていた。白い鳥は本当に娘だった。「お父さん、私はこうなってしまった。でも涙は流さないで、恐れないで下さい。私が助けるから海には来て下さい」と言う。父親は自分の娘がなくなり、妻の連れ子の継子(父親にとって)だけが残っていて、その子のために魚を取る気にはなれなかった。白い鳥は、父親が毎朝海に来て涙を流しているのを見て、「畑にある綿を貰ってくれば、私が機を織って温かい着物を作って上げるから」と言った。そしてきれいな着物を作って父親に上げた。父親は、その白い鳥に、「いつまでも、宮古が続く限り生きて、お父さんを助けて下さい」と言い、毎朝海に出てお祈りをした。
| レコード番号 | 47O235305 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C280 |
| 決定題名 | 白鳥になった継子(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮国カナ |
| 話者名かな | みやぐにかな |
| 生年月日 | 19110410 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村字国仲 |
| 記録日 | 19760327 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T33A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P206 |
| キーワード | 実子,継子,女の子,瓶に灰,父親,漁,母親,熱湯,白い鳥,畑にある綿,着物,宮古 |
| 梗概(こうがい) | 実子も継子も女の子だった。昔は寒い時は瓶に灰をいれ、その中で寝かせていた。ある日、父親が漁に出ている間に、母親が実子は外に出して継子だけを瓶の中に入れ、その中に熱湯を注ぎ入れた。父親が戻って来て、娘の姿が見えないので、妹に「姉さんはどこへ行ったか」と聞くと、妹は「姉さんは白い鳥になって飛んで行った」と答える。そして「明日の朝早く海に出てお祈りをし、姉さんに呼び掛けると、姉さんはきっとお父さんに会いに来るはずよ」と言う。翌日、父親が朝早く海に出て海を眺めていると、はるか遠くの方から白い鳥が飛んできた。父親は涙を流し、お祈りをし待っていた。白い鳥は本当に娘だった。「お父さん、私はこうなってしまった。でも涙は流さないで、恐れないで下さい。私が助けるから海には来て下さい」と言う。父親は自分の娘がなくなり、妻の連れ子の継子(父親にとって)だけが残っていて、その子のために魚を取る気にはなれなかった。白い鳥は、父親が毎朝海に来て涙を流しているのを見て、「畑にある綿を貰ってくれば、私が機を織って温かい着物を作って上げるから」と言った。そしてきれいな着物を作って父親に上げた。父親は、その白い鳥に、「いつまでも、宮古が続く限り生きて、お父さんを助けて下さい」と言い、毎朝海に出てお祈りをした。 |
| 全体の記録時間数 | 5:46 |
| 物語の時間数 | 5:40 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |