人間は正しいことをしないことには前には進めない。ある大金持ちの父親が死ぬ間際に息子を枕元に呼んで、「自分は人から物を受け取る時は秤の重りを前にし、人に渡す時は後にして、また桝は、人に渡す時は底の方に板を敷いて、それで大金持ちになった。だから、あんたもそうしなさい」と言った。息子は、父親を喜ばそうと思って、「ありがとう」と言う。しかしながら、(これは大変なことだ)と思い、あの大きな星が上がってくる頃に、「自分は決して悪いことはしないので、心を上等に磨いていくから、親達を許して下さい」と言って、お供え物を供え、お願いをした。その供え物を星の神様が受け取って、天の神様のところへ持って行った。天の神様は「どうして、それを取ってきたか。向こうには長男、次男の二人の子供も出来ている。あの子達の命を取ってこなければあんたは許さない」と言った。それで星の神様は仕方なく、今日は長男を、明日は次男坊をと、取っていった。その子ども達の 父親は、(どうしてだろうか)と悲しんで、マンリキ(?)を持って来て調べていた。そこへ星の神様がやって来た。子ども達の父親は、そのマンリキを後ろに隠して黙っていた。星の神様が「何を隠したか」と聞くので、「これです」と言ってマンリキを差し出すと、星の神様は、「あんたの子供は長男坊も次男坊も私が取っていった。それはあんたの父親の罪だから、これはもう仕方がない。でも私はあんたの子供達を上等に作ってあげるから、あんた達は幸せに暮らしなさい」と言った。その星のことば通り、新しく子供が生まれ、金満家になって幸せに暮らしたそうだ。
| レコード番号 | 47O235123 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C269 |
| 決定題名 | 秤と桝をごまかした人の話(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 波平カメ |
| 話者名かな | なみひらかめ |
| 生年月日 | 19100108 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村字佐和田 |
| 記録日 | 19760329 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T22B13 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 人間,正しいこと,大金持ちの父親,死ぬ間際,息子,人から物を受け取る時は秤の重りを前に,人に渡す時は後に,人に渡す時は底の方に板,大きな星,自分は決して悪いことはしない,心を上等に磨いていく,親達を許して下さい,お供え物,星の神様,天の神様,長男,次男,あの子達の命を取ってこい,今日は長男,明日は次男,マンリキ,父親の罪,子供達を上等に作ってあげる |
| 梗概(こうがい) | 人間は正しいことをしないことには前には進めない。ある大金持ちの父親が死ぬ間際に息子を枕元に呼んで、「自分は人から物を受け取る時は秤の重りを前にし、人に渡す時は後にして、また桝は、人に渡す時は底の方に板を敷いて、それで大金持ちになった。だから、あんたもそうしなさい」と言った。息子は、父親を喜ばそうと思って、「ありがとう」と言う。しかしながら、(これは大変なことだ)と思い、あの大きな星が上がってくる頃に、「自分は決して悪いことはしないので、心を上等に磨いていくから、親達を許して下さい」と言って、お供え物を供え、お願いをした。その供え物を星の神様が受け取って、天の神様のところへ持って行った。天の神様は「どうして、それを取ってきたか。向こうには長男、次男の二人の子供も出来ている。あの子達の命を取ってこなければあんたは許さない」と言った。それで星の神様は仕方なく、今日は長男を、明日は次男坊をと、取っていった。その子ども達の 父親は、(どうしてだろうか)と悲しんで、マンリキ(?)を持って来て調べていた。そこへ星の神様がやって来た。子ども達の父親は、そのマンリキを後ろに隠して黙っていた。星の神様が「何を隠したか」と聞くので、「これです」と言ってマンリキを差し出すと、星の神様は、「あんたの子供は長男坊も次男坊も私が取っていった。それはあんたの父親の罪だから、これはもう仕方がない。でも私はあんたの子供達を上等に作ってあげるから、あんた達は幸せに暮らしなさい」と言った。その星のことば通り、新しく子供が生まれ、金満家になって幸せに暮らしたそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 7:03 |
| 物語の時間数 | 6:47:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |