秤と桝をごまかした人の話(共通語)

概要

人間は正しいことをしないことには前には進めない。ある大金持ちの父親が死ぬ間際に息子を枕元に呼んで、「自分は人から物を受け取る時は秤の重りを前にし、人に渡す時は後にして、また桝は、人に渡す時は底の方に板を敷いて、それで大金持ちになった。だから、あんたもそうしなさい」と言った。息子は、父親を喜ばそうと思って、「ありがとう」と言う。しかしながら、(これは大変なことだ)と思い、あの大きな星が上がってくる頃に、「自分は決して悪いことはしないので、心を上等に磨いていくから、親達を許して下さい」と言って、お供え物を供え、お願いをした。その供え物を星の神様が受け取って、天の神様のところへ持って行った。天の神様は「どうして、それを取ってきたか。向こうには長男、次男の二人の子供も出来ている。あの子達の命を取ってこなければあんたは許さない」と言った。それで星の神様は仕方なく、今日は長男を、明日は次男坊をと、取っていった。その子ども達の 父親は、(どうしてだろうか)と悲しんで、マンリキ(?)を持って来て調べていた。そこへ星の神様がやって来た。子ども達の父親は、そのマンリキを後ろに隠して黙っていた。星の神様が「何を隠したか」と聞くので、「これです」と言ってマンリキを差し出すと、星の神様は、「あんたの子供は長男坊も次男坊も私が取っていった。それはあんたの父親の罪だから、これはもう仕方がない。でも私はあんたの子供達を上等に作ってあげるから、あんた達は幸せに暮らしなさい」と言った。その星のことば通り、新しく子供が生まれ、金満家になって幸せに暮らしたそうだ。

再生時間:7:08

民話詳細DATA

レコード番号 47O235122
CD番号 47O23C268
決定題名 秤と桝をごまかした人の話(共通語)
話者がつけた題名
話者名 波平カメ
話者名かな なみひらかめ
生年月日 19100108
性別
出身地 伊良部村字佐和田
記録日 19760329
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 伊良部T22B12
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 人間,正しいこと,大金持ちの父親,死ぬ間際,息子,人から物を受け取る時は秤の重りを前に,人に渡す時は後に,人に渡す時は底の方に板,大きな星,自分は決して悪いことはしない,心を上等に磨いていく,親達を許して下さい,お供え物,星の神様,天の神様,長男,次男,あの子達の命を取ってこい,今日は長男,明日は次男,マンリキ,父親の罪,子供達を上等に作ってあげる
梗概(こうがい) 人間は正しいことをしないことには前には進めない。ある大金持ちの父親が死ぬ間際に息子を枕元に呼んで、「自分は人から物を受け取る時は秤の重りを前にし、人に渡す時は後にして、また桝は、人に渡す時は底の方に板を敷いて、それで大金持ちになった。だから、あんたもそうしなさい」と言った。息子は、父親を喜ばそうと思って、「ありがとう」と言う。しかしながら、(これは大変なことだ)と思い、あの大きな星が上がってくる頃に、「自分は決して悪いことはしないので、心を上等に磨いていくから、親達を許して下さい」と言って、お供え物を供え、お願いをした。その供え物を星の神様が受け取って、天の神様のところへ持って行った。天の神様は「どうして、それを取ってきたか。向こうには長男、次男の二人の子供も出来ている。あの子達の命を取ってこなければあんたは許さない」と言った。それで星の神様は仕方なく、今日は長男を、明日は次男坊をと、取っていった。その子ども達の 父親は、(どうしてだろうか)と悲しんで、マンリキ(?)を持って来て調べていた。そこへ星の神様がやって来た。子ども達の父親は、そのマンリキを後ろに隠して黙っていた。星の神様が「何を隠したか」と聞くので、「これです」と言ってマンリキを差し出すと、星の神様は、「あんたの子供は長男坊も次男坊も私が取っていった。それはあんたの父親の罪だから、これはもう仕方がない。でも私はあんたの子供達を上等に作ってあげるから、あんた達は幸せに暮らしなさい」と言った。その星のことば通り、新しく子供が生まれ、金満家になって幸せに暮らしたそうだ。
全体の記録時間数 7:21
物語の時間数 7:08
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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