独り暮らしの男がいて、きれいな女を嫁にした。ところがその女は猫だった。その嫁さんは自分の子供たちを遠い所に隠して、夫が畑仕事に出掛けている間にご飯を作り、それをザルいっぱいに詰めて運んでいた。それを隣の物知りの婆が見て、その夫に、「あんたと一緒に暮らしている人はあんたを貧乏にするから、畑に行く振りをして様子を見なさい」と教える。言われた通りに戻ってみると、大きなザルいっぱいに握り飯を詰めて、それを担いで出て行くので、後をつけるとガマの中に入っていった。ガマの中では子猫たちが、「母ちゃんが来る」とミャーウ、ミャーウと鳴いて騒いでいた。妻は何事もなかったかのような振りをして、夫の帰りを待っていた。夫が、「どこへ行ったか」と聞くと、「どこへも行ってない」と答える。でも、「気付いているはずだから殺してやる」と妻は子供達に相談する。すると上の子が、「人間は賢いから、西風が吹いたらマユヌカニザララ、東風が吹いたらマユヌカニザララトマユヌズー(猫退治の呪文)を詠んだら母ちゃんの命はないよ」と言う。立ち聞きしていた夫は家に帰ると、庭の高い木に登って妻の帰りを待っていた。そして帰って来たので、「西風が吹いたらマユヌカニザララ、東風が吹いたらマユヌカニザララトマユヌズー」と唱えると猫は全部死んだという。
| レコード番号 | 47O234974 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C261 |
| 決定題名 | 化け猫女房(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 武富カマド |
| 話者名かな | たけとみかまど |
| 生年月日 | 19111210 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村字長浜 |
| 記録日 | 19760329 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T16B08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P241 |
| キーワード | 独り暮らしの男,きれいな女,嫁,猫,子供,遠い所に隠した,夫,畑仕事,ご飯,隣の物知りの婆,貧乏にする,大きなザルいっぱいに握り飯,ガマ,子猫,殺してやる,人間は賢い,西風,マユヌカニザララ,東風,マユヌカニザララトマユヌズー,母ちゃんの命はない,立ち聞き,庭の高い木 |
| 梗概(こうがい) | 独り暮らしの男がいて、きれいな女を嫁にした。ところがその女は猫だった。その嫁さんは自分の子供たちを遠い所に隠して、夫が畑仕事に出掛けている間にご飯を作り、それをザルいっぱいに詰めて運んでいた。それを隣の物知りの婆が見て、その夫に、「あんたと一緒に暮らしている人はあんたを貧乏にするから、畑に行く振りをして様子を見なさい」と教える。言われた通りに戻ってみると、大きなザルいっぱいに握り飯を詰めて、それを担いで出て行くので、後をつけるとガマの中に入っていった。ガマの中では子猫たちが、「母ちゃんが来る」とミャーウ、ミャーウと鳴いて騒いでいた。妻は何事もなかったかのような振りをして、夫の帰りを待っていた。夫が、「どこへ行ったか」と聞くと、「どこへも行ってない」と答える。でも、「気付いているはずだから殺してやる」と妻は子供達に相談する。すると上の子が、「人間は賢いから、西風が吹いたらマユヌカニザララ、東風が吹いたらマユヌカニザララトマユヌズー(猫退治の呪文)を詠んだら母ちゃんの命はないよ」と言う。立ち聞きしていた夫は家に帰ると、庭の高い木に登って妻の帰りを待っていた。そして帰って来たので、「西風が吹いたらマユヌカニザララ、東風が吹いたらマユヌカニザララトマユヌズー」と唱えると猫は全部死んだという。 |
| 全体の記録時間数 | 5:33 |
| 物語の時間数 | 5:23 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |