東の家は金持ちで、西の家には貧しいお爺さんとお婆さんが住んでいた。ある年のお正月に、天の神様が降りてきて、乞食の格好で家々を回っていた。金持ちの家に行くと、その家では鉦や太鼓で賑わっていたが、「ごめん下さい」と言って中に入ると、「正月だというのにそんな姿で」と言って追い出された。次に西の家に行くと、老夫婦が囲炉裏に炭の火を焚いて、両手をかざし温もっていたが、「入って下さい」と言って歓迎された。神様は、「東の家ではご馳走も並べて盛大にやっているのに、どうしてあなた達はそんなに淋しそうにしているか」と聞く。老夫婦は、「自分達は年も取っているし、何の働きもなくこのように貧しくしているのだ。貧しくても、あなたもいらして幸いだ。どうぞお上がり下さい」と言って、三人で火に当たっていた。そこで神様が、「鍋はあるか」と聞くので「はい」と答えて鍋を出すと、神様が何かをした拍子に、鍋いっぱいにご馳走とご飯が出来た。神様は帰る時に、「あなた達は金持ちになるのと、若くなるのとではどっちがいいか」と尋ねた。老夫婦は、「自分達は金は要らない。若くなったほうがいい」と答える。すると神様は「それではお湯を沸かしなさい。そして身を清めなさい」と言った。そのようにすると老夫婦はたちまち若返った。「改まる年に、炭と昆布飾てぃ、心から姿、若くなら」というお正月の歌がある。
| レコード番号 | 47O234921 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C258 |
| 決定題名 | 大歳の客(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 洲鎌蒲一 |
| 話者名かな | すがまかまいち |
| 生年月日 | 19050425 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 伊良部村字長浜 |
| 記録日 | 19760330 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T14B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 東の家は金持ち,西の家は貧しいお爺さんとお婆さん,正月,天の神様,乞食の格好,追い出された,囲炉裏に炭の火,鍋,ご馳走とご飯,若くなる,お湯,身を清めなさい,老夫婦は若返った |
| 梗概(こうがい) | 東の家は金持ちで、西の家には貧しいお爺さんとお婆さんが住んでいた。ある年のお正月に、天の神様が降りてきて、乞食の格好で家々を回っていた。金持ちの家に行くと、その家では鉦や太鼓で賑わっていたが、「ごめん下さい」と言って中に入ると、「正月だというのにそんな姿で」と言って追い出された。次に西の家に行くと、老夫婦が囲炉裏に炭の火を焚いて、両手をかざし温もっていたが、「入って下さい」と言って歓迎された。神様は、「東の家ではご馳走も並べて盛大にやっているのに、どうしてあなた達はそんなに淋しそうにしているか」と聞く。老夫婦は、「自分達は年も取っているし、何の働きもなくこのように貧しくしているのだ。貧しくても、あなたもいらして幸いだ。どうぞお上がり下さい」と言って、三人で火に当たっていた。そこで神様が、「鍋はあるか」と聞くので「はい」と答えて鍋を出すと、神様が何かをした拍子に、鍋いっぱいにご馳走とご飯が出来た。神様は帰る時に、「あなた達は金持ちになるのと、若くなるのとではどっちがいいか」と尋ねた。老夫婦は、「自分達は金は要らない。若くなったほうがいい」と答える。すると神様は「それではお湯を沸かしなさい。そして身を清めなさい」と言った。そのようにすると老夫婦はたちまち若返った。「改まる年に、炭と昆布飾てぃ、心から姿、若くなら」というお正月の歌がある。 |
| 全体の記録時間数 | 4:11 |
| 物語の時間数 | 4:09 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |