昔、オカアネ星が天から降りてきて、ミカルスーという人の家の井戸で水浴びをしていた。ある日、オカアネがいつものように水浴びをしていると、トビンス(飛衣)、コバガサ(笠)、カイシノイビラ(櫂)がなくなってしまい、天へ帰れない。泣き悲しんでいるところへミカルスーがやって来て、「自分も独り者だから嫁に来てくれ」と言うと、オカアネは仕方なく承諾する。そのうち2人の男の子ができた。ある日、母親が機織りをしていると、弟のオミシイが側に来て泣きじゃくる。母親がどんなになだめても泣き止まない。そこへ兄のオミナイがやって来て、「泣かないで。りっぱな人間になったらお父さんが、篭に入れて天井に隠してある羽衣や笠、櫂を僕らにくれるよ」と呟いてあやす。それを聞いた母親が、天井に上がってみると、オミナイの言葉のとおり、そこには飛衣などがあった。母親は早速、羽衣を着て2人の子供を両脇に抱えて、天へ舞い上がろうとしたが重くて飛べない。次に弟のオミシイだけでもと思ったがやっぱり飛べない。仕方なく、2人の子供を置いて飛び立ってしまった。残された2人の子供は声をからして母親を呼び続け、体は衰弱し、兄のオミナイはとうとう死んでしまった。隣の坊さんがこの悲惨な姿を見ていて気の毒に思い、ンミボスの父親に知らせる。父親はカンカンに怒って、一番上の姉を呼びつけ、「地上へ降りて2人の命を助けて来い」と命じ、子供2人の食糧や衣類、そしてオミナイが甦るための花と鞭を持たせて地上へ送る。ンミボスのオカアネは父親の命令に従い、地上へ降りて2人の子供を救う。そして「自分は天上に住む身、2人は地上の子。どう願っても一緒に住める運命ではない。宝物を置いていくから兄弟仲良く暮らしなさい」と言い残して再び天へ帰っていった。母親は天に帰った後、子供達を惨めな目にあわせたということで罰をうけ、ンミボスの最後に回され、光も後に輝くようになったそうだ。
| レコード番号 | 47O234603 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C240 |
| 決定題名 | ンミブスオカアネ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 佐和田カニ |
| 話者名かな | さわだかに |
| 生年月日 | 19001210 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村佐和田 |
| 記録日 | 19760325 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T01A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊良部郷土誌P228 |
| キーワード | オカアネ星,天,ミカルスー,井戸,水浴び,オカアネ,トビンス,コバガサ,カイシノイビラ,天へ帰れない,嫁,2人の男の子,母親が機織り,弟のオミシイ,兄のオミナイ,天井に隠してある羽衣,ンミボスの父親,オミナイが甦る,花と鞭,地上へ送る,ンミボスのオカアネ,父親の命令,2人の子供を救う,宝物 |
| 梗概(こうがい) | 昔、オカアネ星が天から降りてきて、ミカルスーという人の家の井戸で水浴びをしていた。ある日、オカアネがいつものように水浴びをしていると、トビンス(飛衣)、コバガサ(笠)、カイシノイビラ(櫂)がなくなってしまい、天へ帰れない。泣き悲しんでいるところへミカルスーがやって来て、「自分も独り者だから嫁に来てくれ」と言うと、オカアネは仕方なく承諾する。そのうち2人の男の子ができた。ある日、母親が機織りをしていると、弟のオミシイが側に来て泣きじゃくる。母親がどんなになだめても泣き止まない。そこへ兄のオミナイがやって来て、「泣かないで。りっぱな人間になったらお父さんが、篭に入れて天井に隠してある羽衣や笠、櫂を僕らにくれるよ」と呟いてあやす。それを聞いた母親が、天井に上がってみると、オミナイの言葉のとおり、そこには飛衣などがあった。母親は早速、羽衣を着て2人の子供を両脇に抱えて、天へ舞い上がろうとしたが重くて飛べない。次に弟のオミシイだけでもと思ったがやっぱり飛べない。仕方なく、2人の子供を置いて飛び立ってしまった。残された2人の子供は声をからして母親を呼び続け、体は衰弱し、兄のオミナイはとうとう死んでしまった。隣の坊さんがこの悲惨な姿を見ていて気の毒に思い、ンミボスの父親に知らせる。父親はカンカンに怒って、一番上の姉を呼びつけ、「地上へ降りて2人の命を助けて来い」と命じ、子供2人の食糧や衣類、そしてオミナイが甦るための花と鞭を持たせて地上へ送る。ンミボスのオカアネは父親の命令に従い、地上へ降りて2人の子供を救う。そして「自分は天上に住む身、2人は地上の子。どう願っても一緒に住める運命ではない。宝物を置いていくから兄弟仲良く暮らしなさい」と言い残して再び天へ帰っていった。母親は天に帰った後、子供達を惨めな目にあわせたということで罰をうけ、ンミボスの最後に回され、光も後に輝くようになったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 5:45 |
| 物語の時間数 | 5:15 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |