アガタザンガナ補足(共通語)

概要

 昔、本当はこの島の北部落の人で東田加那(ひがしだかな)とういう人が、今のブリブチ公園の下に大泊の浜という所があって、その東のカレツェの浜に魚捕りに行ってみると、こっちの人はザンという人魚がおったというんです。よく見たらその人魚は死んではおらん、陸に上がって眠っておったということですよ。当時はこの人魚は、とてもおいしい魚といって、この波照間の上納は穀物だが、新城島は農作物が出来ないから、首里の王様に人魚を王様に上げておったわけです。だから、「これは幸いだ。これは必ず捕らなくちゃならん。」と思ったが、しかし、人魚は体大きいからね、自分の力ではとても上げられないから、畑小屋に牛の鞍が置いてあるから、畑に走って行って牛の鞍を持ってきて、また力の強い牛に鞍を掛け、縄も準備して行って、その眠ってる人魚の尻尾を縄でくくって、牛に引っ張らせて陸に上げようとしたら、この牛は牛でも力の強い雄の牛だが、人魚に引っ張られて海にどんどん引っ張って行かれて、とうとう牛は海に引き込まれて行方が分からなくなったわけさ。だから、その人の東田加那の名前がね、その後はあだ名が東田ザンガナーと付けられて、今でもその家はザンガナと呼ばれていますよ。ザンは哺乳類でおっぱいもあるしね、陸でも眠るというさ。私なんかの小学校時代まではね、今の桟橋のところの岩には海草があったさ。だからザンがようこの浜辺に来て海草なんかをいじって食べておったんですよ。その前までは、帆船時代であって帆船というのは何も音が無いでしょ。だからザンが寄ってきたが、私なんかの小学一年か入学しない前ぐらいから、焼き玉エンジンといって、プロペラで走らす船がこの島でも始まったわけですよ。これは海の中で、スクリューがものすごい音を出すんですよ。それで、この音でどんどんこのザンが遠ざかってしまったんだね。

再生時間:0:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O201480
CD番号 47O20C077
決定題名 アガタザンガナ補足(共通語)
話者がつけた題名
話者名 勝連文雄
話者名かな かつれんふみお
生年月日 19170518
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町波照間
記録日 19971122
記録者の所属組織 竹富町口承文芸学術調査団
元テープ番号 捜索中
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 人魚
梗概(こうがい)  昔、本当はこの島の北部落の人で東田加那(ひがしだかな)とういう人が、今のブリブチ公園の下に大泊の浜という所があって、その東のカレツェの浜に魚捕りに行ってみると、こっちの人はザンという人魚がおったというんです。よく見たらその人魚は死んではおらん、陸に上がって眠っておったということですよ。当時はこの人魚は、とてもおいしい魚といって、この波照間の上納は穀物だが、新城島は農作物が出来ないから、首里の王様に人魚を王様に上げておったわけです。だから、「これは幸いだ。これは必ず捕らなくちゃならん。」と思ったが、しかし、人魚は体大きいからね、自分の力ではとても上げられないから、畑小屋に牛の鞍が置いてあるから、畑に走って行って牛の鞍を持ってきて、また力の強い牛に鞍を掛け、縄も準備して行って、その眠ってる人魚の尻尾を縄でくくって、牛に引っ張らせて陸に上げようとしたら、この牛は牛でも力の強い雄の牛だが、人魚に引っ張られて海にどんどん引っ張って行かれて、とうとう牛は海に引き込まれて行方が分からなくなったわけさ。だから、その人の東田加那の名前がね、その後はあだ名が東田ザンガナーと付けられて、今でもその家はザンガナと呼ばれていますよ。ザンは哺乳類でおっぱいもあるしね、陸でも眠るというさ。私なんかの小学校時代まではね、今の桟橋のところの岩には海草があったさ。だからザンがようこの浜辺に来て海草なんかをいじって食べておったんですよ。その前までは、帆船時代であって帆船というのは何も音が無いでしょ。だからザンが寄ってきたが、私なんかの小学一年か入学しない前ぐらいから、焼き玉エンジンといって、プロペラで走らす船がこの島でも始まったわけですよ。これは海の中で、スクリューがものすごい音を出すんですよ。それで、この音でどんどんこのザンが遠ざかってしまったんだね。
全体の記録時間数 0:00
物語の時間数 0:00
言語識別 共通語
音源の質 ×
テープ番号
予備項目1

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