木喰い島は我が島(共通語)

概要

 昔は今の中国に航海することを唐航海といったさあね。その唐航海をしていたところですね、水がなくなって夜なのでどこの島か分からんけどある島についたからね、今はカンカンとかいろんな入れ物もあるでしょう。昔はそんなものはなかったからね、茅か竹かね、あれを切ってあの皮をこうして巻いたガイジと言うものがあったんです。あれはまだどこかにはあると思いますよ。あれは水が漏らないんです。あれに水を入れようと持って行ったらしい。そして蛙の鳴くところは確かに水があると予想して行って、蛙が鳴くところに行ったら、井戸があったって。そこから水を汲んで持って来たそうだ。そのころ夜が明けて、朝早くだったからよ、近くにある家を覗いたら、その家の女がこんなに大きいしゃもじがあるさあね、そのしゃもじを食べているから、それを見た船員は、「この島にはよ、木まで食べる人間がいる。こりゃもう早く逃げんといかん。」と思って慌てて、船を出して逃げて行ったそうだ。だけど、島から離れてよく見たらそれは自分の島の波照間だったって。そしてその水を汲んだ井戸は、ピタ村のあの井戸と言うのがよ、今は土地改良されてどうなってるか分からんが、低くなっているところに井戸があったよ。そのピタ村には、家が四軒あるかな。そこに本家(むーとぅやー)の本比田という家があるさね。その家の人がちょうどお芋のウムニーを作っていて、大きいしゃもじについたのを自分でこうして舐めて食べたんじゃない。それを見て、木まで食べていると勘違いしたんだよ。

再生時間:3:14

民話詳細DATA

レコード番号 47O201464
CD番号 47O20C075
決定題名 木喰い島は我が島(共通語)
話者がつけた題名
話者名 大泊ミツフ
話者名かな おおどまりみつふ
生年月日 19220801
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町波照間
記録日 19960319
記録者の所属組織 竹富町口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字波照間T38A03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 唐航海,しゃもじ
梗概(こうがい)  昔は今の中国に航海することを唐航海といったさあね。その唐航海をしていたところですね、水がなくなって夜なのでどこの島か分からんけどある島についたからね、今はカンカンとかいろんな入れ物もあるでしょう。昔はそんなものはなかったからね、茅か竹かね、あれを切ってあの皮をこうして巻いたガイジと言うものがあったんです。あれはまだどこかにはあると思いますよ。あれは水が漏らないんです。あれに水を入れようと持って行ったらしい。そして蛙の鳴くところは確かに水があると予想して行って、蛙が鳴くところに行ったら、井戸があったって。そこから水を汲んで持って来たそうだ。そのころ夜が明けて、朝早くだったからよ、近くにある家を覗いたら、その家の女がこんなに大きいしゃもじがあるさあね、そのしゃもじを食べているから、それを見た船員は、「この島にはよ、木まで食べる人間がいる。こりゃもう早く逃げんといかん。」と思って慌てて、船を出して逃げて行ったそうだ。だけど、島から離れてよく見たらそれは自分の島の波照間だったって。そしてその水を汲んだ井戸は、ピタ村のあの井戸と言うのがよ、今は土地改良されてどうなってるか分からんが、低くなっているところに井戸があったよ。そのピタ村には、家が四軒あるかな。そこに本家(むーとぅやー)の本比田という家があるさね。その家の人がちょうどお芋のウムニーを作っていて、大きいしゃもじについたのを自分でこうして舐めて食べたんじゃない。それを見て、木まで食べていると勘違いしたんだよ。
全体の記録時間数 3:28
物語の時間数 3:14
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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