海賊とウチモリハーメー(共通語)

概要

 昔ですね、何百年前か分かりませんが、ずっと西にハマビイシという森のところによ、ウチモリのブファメー〔爺さん〕とハーメー〔婆さん〕がいらっしゃったそうです。その婆ちゃんがある晩、海の方を見ていると、大きい船が来て本船は向こうにちゃんと置いて、小さい舟に子どもの姿をした者が何名か乗ってきてその舟をを浜に上げようとしているのを婆さんが見ていて、「あんたたちは子どもでしょう。私も手伝いしてあげよう。」と一緒にボートを浜に上げたわけです。そしてその子ども達を自分の家にお泊めして、「あんたたちはなんでいらっしゃったか。」と婆ちゃん問うたらよ、「私達は牛を取る魔物だ。」と名乗ったそうだ。もう婆さんは、そんな魔物を自分の家に泊まらせたから、とまどっていると、その子どもの姿をした魔物達に教えてもらって、自分の家の牛の首にしめ縄を付けて、そこにアキシャンザーという貝殻に穴を開けて下げる印をつけて置いたら、その家の婆さんの牛だけは残して、夜のうちに余所の牛は全部盗んで逃げていったわけですね。だから、その婆さんの家のお家だけは被害はなかったから、島の人達が不思議に思って、婆さんのところに聞きに来たので、「牛には貝を下げてあるから、自分の家の牛は残してある。」と言ったら、みんなは、「そうか。」と言って、それから波照間の人はよ、婆さんを牛の神様と信じたわけさ。それで牛なんかが病気すると、その婆さんを呼んで祈祷をしてもらうようになったということです。もしかすると、この牛を盗みにきた人達は、壇の浦で負けた南走平家で、その人達が海賊になってここまで来たんじゃないかと思っています。だから、この話は、人頭税のずうっと前の時代で、この話のウチモリという家も平家と関係がある家だっじゃないですかね。

再生時間:7:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O201359
CD番号 47O20C065
決定題名 海賊とウチモリハーメー(共通語)
話者がつけた題名
話者名 上盛政弘
話者名かな うえもりまさひろ
生年月日 19120326
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町波照間
記録日 19950911
記録者の所属組織 竹富町口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字波照間T21B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく) むかしですね
伝承事情
文字化資料
キーワード 子供たち,魔物,貝
梗概(こうがい)  昔ですね、何百年前か分かりませんが、ずっと西にハマビイシという森のところによ、ウチモリのブファメー〔爺さん〕とハーメー〔婆さん〕がいらっしゃったそうです。その婆ちゃんがある晩、海の方を見ていると、大きい船が来て本船は向こうにちゃんと置いて、小さい舟に子どもの姿をした者が何名か乗ってきてその舟をを浜に上げようとしているのを婆さんが見ていて、「あんたたちは子どもでしょう。私も手伝いしてあげよう。」と一緒にボートを浜に上げたわけです。そしてその子ども達を自分の家にお泊めして、「あんたたちはなんでいらっしゃったか。」と婆ちゃん問うたらよ、「私達は牛を取る魔物だ。」と名乗ったそうだ。もう婆さんは、そんな魔物を自分の家に泊まらせたから、とまどっていると、その子どもの姿をした魔物達に教えてもらって、自分の家の牛の首にしめ縄を付けて、そこにアキシャンザーという貝殻に穴を開けて下げる印をつけて置いたら、その家の婆さんの牛だけは残して、夜のうちに余所の牛は全部盗んで逃げていったわけですね。だから、その婆さんの家のお家だけは被害はなかったから、島の人達が不思議に思って、婆さんのところに聞きに来たので、「牛には貝を下げてあるから、自分の家の牛は残してある。」と言ったら、みんなは、「そうか。」と言って、それから波照間の人はよ、婆さんを牛の神様と信じたわけさ。それで牛なんかが病気すると、その婆さんを呼んで祈祷をしてもらうようになったということです。もしかすると、この牛を盗みにきた人達は、壇の浦で負けた南走平家で、その人達が海賊になってここまで来たんじゃないかと思っています。だから、この話は、人頭税のずうっと前の時代で、この話のウチモリという家も平家と関係がある家だっじゃないですかね。
全体の記録時間数 8:01
物語の時間数 7:05
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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