牛が見つけたシムスケー(共通語)

概要

 昔、島の北のシムスと言うところに、昔、部落があったらしい。そこにアマラ牛というのがおったんだってねえ。アマラ牛というのは赤い牛なんだ。そのアマラ牛が、首をふって角で掘ったのが井戸になった。井戸はケーだから、シムスにある井戸なので、シムスケーと言ってます。この井戸の水はね、旱魃の時にも全然涸れない島全体の貴重な水だから、勝手に手で汲んで飲めないの。井戸の深さはそんなにはないが、水は下はこう見えてるよ。私の家なんか終戦前に、あっちから馬に一斗管を両方に下げて水は運んだこともありますよ。あの井戸の水はね、この冨嘉部落全体の御願にね、祝女(の) ろがあっちから水汲んできて祀っていますよ。今現在もね、井戸の側にこのアマラ牛の肝臓、膵臓、腎臓といういろんな形の石を祀っているんです。あの石は、終戦時のころにね、頭がちょとおかしくなった青年が石牛の肝臓とか脾臓とか言って、何かいろんなのを立てたけどね、終戦時にちょっと気違いなった男が井戸に落としたというのでね、貝敷の爺さんがね、あれをまた取って上げて飾ったから、今も肝臓はあります。

再生時間:5:20

民話詳細DATA

レコード番号 47O201309
CD番号 47O20C063
決定題名 牛が見つけたシムスケー(共通語)
話者がつけた題名
話者名 大嶺成子
話者名かな おおみねなりこ
生年月日 19180410
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町波照間
記録日 19950910
記録者の所属組織 竹富町口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字波照間T19A08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 角,肝臓
梗概(こうがい)  昔、島の北のシムスと言うところに、昔、部落があったらしい。そこにアマラ牛というのがおったんだってねえ。アマラ牛というのは赤い牛なんだ。そのアマラ牛が、首をふって角で掘ったのが井戸になった。井戸はケーだから、シムスにある井戸なので、シムスケーと言ってます。この井戸の水はね、旱魃の時にも全然涸れない島全体の貴重な水だから、勝手に手で汲んで飲めないの。井戸の深さはそんなにはないが、水は下はこう見えてるよ。私の家なんか終戦前に、あっちから馬に一斗管を両方に下げて水は運んだこともありますよ。あの井戸の水はね、この冨嘉部落全体の御願にね、祝女(の) ろがあっちから水汲んできて祀っていますよ。今現在もね、井戸の側にこのアマラ牛の肝臓、膵臓、腎臓といういろんな形の石を祀っているんです。あの石は、終戦時のころにね、頭がちょとおかしくなった青年が石牛の肝臓とか脾臓とか言って、何かいろんなのを立てたけどね、終戦時にちょっと気違いなった男が井戸に落としたというのでね、貝敷の爺さんがね、あれをまた取って上げて飾ったから、今も肝臓はあります。
全体の記録時間数 5:28
物語の時間数 5:20
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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