龍宮に行って帰ってきたっていう人はいないけど、波照間の垣本マツオという人が、あの人がとにかく、四九日ぐらいいなくなったんだって。そしてこれはいないと言ってね、御焼香しようとしている時に、今みたいにほら、電話とか何も連絡するのがないでしょう。船も少ないし、そしたら、どうしてかしらんけど、たまたまね向こうから「こんな人が、田圃の側で草を毟って座っているから、連れてきて保護しているよ。」というのがあったんだって。そして、連れてきたら、「あんた何、何でがよ、崎山まで行ったか。」と言ったら、「泳いで行ったか。」と言ったらよ、「分からない。」と言う。だけど、昔、分からんからね、とにかく、フカか、亀の上に乗って行ったんじゃないかねえ、という想像ですよ。帰ってきて、長い間おったでしょう。私なんか大きくなってまでもおったよ。西表の崎山で見つかった。だからこの人は「何であんたはどうして、あ、あの島まで渡ったの。」と言ったら、それからが気違いなって、宮ではないけど、崎山の島に。戻ってきたというのあの時は便もないし、何もないでしょう。だから、あの「泳いでいったのか、何したか。」と言ったら、返事なかった。「自分何で行ったか分からない。」と言うけど、とにかく、波照間の人でから、お婆ちゃんが、崎山の新村(あらむら)という歌があるんですよね、昔の。お婆ちゃんが、最初にあっちから、女も男も島に分けられたんだって、波照間から、何名、あの島、崎山島に行きなさい、上からのあれで当てられたって、お婆さんも、いつも波照間にむ、向かってね、歌って、歌作られてる歌もありますよ。崎山の新村(あらむら)という歌もありますよ。して婆ちゃんが、連れていったかねっていう話もあったのにね。婆ちゃんは、百年位前の人じゃないの。ずっと、あと私なんか、分からないのに、百年前の人じゃない。お婆ちゃんが、亡くなって百、人が行ったのが、それであのお婆ちゃんが連れて行ったかねえ、という話もあった、と言って。〔歌はどんな歌ですか、〕「サキヤーマーヌ、アラムーラーヌヨ、ターチュター、」という歌があるんですよ。踊りもあるさね。崎山の新村(あらむら)というところ、あの部落が建ったから、自分なんか、女のチイ三人、男のチイ三人から、何名といって分けられたんだって、だから、あんなして分けられた婆ちゃんが、歌作ってあるわけよ。そして波照間に向かって毎日この歌、歌っていたんだって。西表の崎山から、〔、波照間、こっち向いてね。〕そんな話が、昔はいつもあった。あの家の何代か分からんけど、息子が、崎山で、見つかったわけ、亡くなったと、みんなしているうちに、帰ってきて、長いことおったよ、私なんか大きくなるまで、〔知ってる人ですかその人は、〕知ってる人というんじゃないけどね。後は気違い。ずっと前の人さ、私なんか一七・八の頃のことです。〔この前亡くなった人と兄弟ってね。〕兄弟でないよ、お母さんとお母さんとの兄弟だよ。〔シズのお母さんの、〕でないって、お母さんと、シゲおばさんのお母さんと、〔お母さん、〕お母さんと、お母さんが、〔ね、浦島太郎、って名前は聞いたことありますか、浦島太郎。〕はい、あります。〔それ、学校で習ったんですよね。〕はい、だから、〔それは、話じゃないですよね。〕あれは、浦島太郎だね、と言っていたよ。〔学校で習った話だわね。〕だから学校で習ったからね、だから龍宮って海の中にあんな綺麗な家があるかな、と言って、みんなノウハイして。だけど、叔父さんはね、来てから、家作って、小さい家作って、家作ってから、着物着せて、〔崎山で見つかった時に、狂ってしまったんですか。〕連れてきてからのことじゃないかね、だから何でが行ったか、何でが行ったかということはね、聞いたら、「自分、分からない。」と言って、だから、泳いではまさかね、崎山まで泳いでは行ききれないだろう、ということでね、何かこうフカが連れていったのか、したんじゃない。亀に助けられて。
| レコード番号 | 47O201300 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C062 |
| 決定題名 | 垣本マツオと神隠し(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 貝敷政 |
| 話者名かな | かいしきまさ |
| 生年月日 | 19171012 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町波照間 |
| 記録日 | 19950910 |
| 記録者の所属組織 | 竹富町口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字波照間T18B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 西表島 |
| 梗概(こうがい) | 龍宮に行って帰ってきたっていう人はいないけど、波照間の垣本マツオという人が、あの人がとにかく、四九日ぐらいいなくなったんだって。そしてこれはいないと言ってね、御焼香しようとしている時に、今みたいにほら、電話とか何も連絡するのがないでしょう。船も少ないし、そしたら、どうしてかしらんけど、たまたまね向こうから「こんな人が、田圃の側で草を毟って座っているから、連れてきて保護しているよ。」というのがあったんだって。そして、連れてきたら、「あんた何、何でがよ、崎山まで行ったか。」と言ったら、「泳いで行ったか。」と言ったらよ、「分からない。」と言う。だけど、昔、分からんからね、とにかく、フカか、亀の上に乗って行ったんじゃないかねえ、という想像ですよ。帰ってきて、長い間おったでしょう。私なんか大きくなってまでもおったよ。西表の崎山で見つかった。だからこの人は「何であんたはどうして、あ、あの島まで渡ったの。」と言ったら、それからが気違いなって、宮ではないけど、崎山の島に。戻ってきたというのあの時は便もないし、何もないでしょう。だから、あの「泳いでいったのか、何したか。」と言ったら、返事なかった。「自分何で行ったか分からない。」と言うけど、とにかく、波照間の人でから、お婆ちゃんが、崎山の新村(あらむら)という歌があるんですよね、昔の。お婆ちゃんが、最初にあっちから、女も男も島に分けられたんだって、波照間から、何名、あの島、崎山島に行きなさい、上からのあれで当てられたって、お婆さんも、いつも波照間にむ、向かってね、歌って、歌作られてる歌もありますよ。崎山の新村(あらむら)という歌もありますよ。して婆ちゃんが、連れていったかねっていう話もあったのにね。婆ちゃんは、百年位前の人じゃないの。ずっと、あと私なんか、分からないのに、百年前の人じゃない。お婆ちゃんが、亡くなって百、人が行ったのが、それであのお婆ちゃんが連れて行ったかねえ、という話もあった、と言って。〔歌はどんな歌ですか、〕「サキヤーマーヌ、アラムーラーヌヨ、ターチュター、」という歌があるんですよ。踊りもあるさね。崎山の新村(あらむら)というところ、あの部落が建ったから、自分なんか、女のチイ三人、男のチイ三人から、何名といって分けられたんだって、だから、あんなして分けられた婆ちゃんが、歌作ってあるわけよ。そして波照間に向かって毎日この歌、歌っていたんだって。西表の崎山から、〔、波照間、こっち向いてね。〕そんな話が、昔はいつもあった。あの家の何代か分からんけど、息子が、崎山で、見つかったわけ、亡くなったと、みんなしているうちに、帰ってきて、長いことおったよ、私なんか大きくなるまで、〔知ってる人ですかその人は、〕知ってる人というんじゃないけどね。後は気違い。ずっと前の人さ、私なんか一七・八の頃のことです。〔この前亡くなった人と兄弟ってね。〕兄弟でないよ、お母さんとお母さんとの兄弟だよ。〔シズのお母さんの、〕でないって、お母さんと、シゲおばさんのお母さんと、〔お母さん、〕お母さんと、お母さんが、〔ね、浦島太郎、って名前は聞いたことありますか、浦島太郎。〕はい、あります。〔それ、学校で習ったんですよね。〕はい、だから、〔それは、話じゃないですよね。〕あれは、浦島太郎だね、と言っていたよ。〔学校で習った話だわね。〕だから学校で習ったからね、だから龍宮って海の中にあんな綺麗な家があるかな、と言って、みんなノウハイして。だけど、叔父さんはね、来てから、家作って、小さい家作って、家作ってから、着物着せて、〔崎山で見つかった時に、狂ってしまったんですか。〕連れてきてからのことじゃないかね、だから何でが行ったか、何でが行ったかということはね、聞いたら、「自分、分からない。」と言って、だから、泳いではまさかね、崎山まで泳いでは行ききれないだろう、ということでね、何かこうフカが連れていったのか、したんじゃない。亀に助けられて。 |
| 全体の記録時間数 | 7:32 |
| 物語の時間数 | 7:32 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |