波照間の新生(共通語)

概要

そうだね、昔油雨っていうのは、ずっと何十、何百年か分からんけど、何千年前か分からんけど、あれは、降ったというの、私、今考えるとさ、今考えるとですよ、西表の山が噴火したかねえ、とばっかし思った。だから、このもし噴火した場合は、今度もそんな目に遭わないかねと。火山脈通ってるよ。そうですよ、西表は。だから、噴火したらってしょっちゅう思ってるんですよね。近いでしょう。油雨っていうのはですね、油雨というのが降ったというのは、母なんかからよく聞いていたんだけど、なんとか、自分なんかも分からないけどさ、お婆ちゃんなんかだって、ほらあの時の一人の人に、何か人もみんないなくなったというから、男の兄弟と女の姉妹(きょうだい)二人残しとって、ほら、何か、昔は薪で、こんな温まってが、お産後のあれはしていたから、ブスク御願というところの前にね、ケシクモリというところがあるさ。この前部落のブスク御願というところのね、前からこう行ったら、ちょっと行ったところにあるんですよね。シラ石ていうのは、シラって言ったら、ほらお産した時の石があるんですよね。あるよ、あんた分からない、そしてね、私は前部落の拝みは出ないけど、お母さんが出ていたから、代わりになって、そして、あそこ、油雨というのだから、全部この島のは全滅したから、兄妹(きょうだい)二人が、女と男の兄妹(きょうだい)二人が残ってね、残ったというのは、鍋の下に、大きい鍋があるでしょう。鍋の下に隠れて、二人助かったんだって。本当か分からんけどさ、とにかく、そうだったって。そして、この二人で、生んだ子どもがこう栄えているから、波照間という島は、みんな親戚、兄弟だということはね、お婆ちゃんなんかによく聞かされていたんです。そして、そこで火を炊いてから、向こうまたシラ石というのがあるさね。あそこの御願の、前に水祀ってるさね、あの石に、あれから水祀ってるんですね。それでそれから、「この子どもがこう栄えて波照間は、同じみんな兄弟分だというんだよ。」と言って言われていたから、ああそうかね、と思っている。今の、あの石、焼かれている石本当に立っているんですよ、あれね、ずっと水祀る。

再生時間:3:11

民話詳細DATA

レコード番号 47O201297
CD番号 47O20C062
決定題名 波照間の新生(共通語)
話者がつけた題名
話者名 貝敷政
話者名かな かいしきまさ
生年月日 19171012
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町波照間
記録日 19950910
記録者の所属組織 竹富町口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字波照間T18A08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 油雨,女と男の兄弟
梗概(こうがい) そうだね、昔油雨っていうのは、ずっと何十、何百年か分からんけど、何千年前か分からんけど、あれは、降ったというの、私、今考えるとさ、今考えるとですよ、西表の山が噴火したかねえ、とばっかし思った。だから、このもし噴火した場合は、今度もそんな目に遭わないかねと。火山脈通ってるよ。そうですよ、西表は。だから、噴火したらってしょっちゅう思ってるんですよね。近いでしょう。油雨っていうのはですね、油雨というのが降ったというのは、母なんかからよく聞いていたんだけど、なんとか、自分なんかも分からないけどさ、お婆ちゃんなんかだって、ほらあの時の一人の人に、何か人もみんないなくなったというから、男の兄弟と女の姉妹(きょうだい)二人残しとって、ほら、何か、昔は薪で、こんな温まってが、お産後のあれはしていたから、ブスク御願というところの前にね、ケシクモリというところがあるさ。この前部落のブスク御願というところのね、前からこう行ったら、ちょっと行ったところにあるんですよね。シラ石ていうのは、シラって言ったら、ほらお産した時の石があるんですよね。あるよ、あんた分からない、そしてね、私は前部落の拝みは出ないけど、お母さんが出ていたから、代わりになって、そして、あそこ、油雨というのだから、全部この島のは全滅したから、兄妹(きょうだい)二人が、女と男の兄妹(きょうだい)二人が残ってね、残ったというのは、鍋の下に、大きい鍋があるでしょう。鍋の下に隠れて、二人助かったんだって。本当か分からんけどさ、とにかく、そうだったって。そして、この二人で、生んだ子どもがこう栄えているから、波照間という島は、みんな親戚、兄弟だということはね、お婆ちゃんなんかによく聞かされていたんです。そして、そこで火を炊いてから、向こうまたシラ石というのがあるさね。あそこの御願の、前に水祀ってるさね、あの石に、あれから水祀ってるんですね。それでそれから、「この子どもがこう栄えて波照間は、同じみんな兄弟分だというんだよ。」と言って言われていたから、ああそうかね、と思っている。今の、あの石、焼かれている石本当に立っているんですよ、あれね、ずっと水祀る。
全体の記録時間数 3:11
物語の時間数 3:11
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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