「無精はするな。油断はするな。」という話をしましょう。昔々ある所に、友だちが二人いて、自分の村から遠い村へ出かけて行き、学校の先生について、勉強していたら、その先生は来る日も来る日も、同じように、「油断はするな。」と別の話もしてくれずいつでもそれだけを教えらていた。そして、今日も友だちといっしょに出かけて先生からいつものように教わって、家に帰る道の途中、大雨が降り雷が鳴った。それで途中に大きな石があったので、その大石の下に座っていたが、一人は、「無精するな、油断するな。」と教わったことを思い出し、「出発しなければならない。さあ、行こう。」と言ったが、一人は、「いや、行かない。」と無精して留まっているとその残った者には雷が落ちたそうだ。「油断するな。」という教えを身につけた者は、雨風にも無精せずに油断することがなかったので、命は助かって無事に家に帰り、それから幸福にすごしたという話だよ。
| レコード番号 | 47O201907 | 
|---|---|
| CD番号 | 47O20C103 | 
| 決定題名 | 油断するなの話(共通語) | 
| 話者がつけた題名 | - | 
| 話者名 | 宮城真清 | 
| 話者名かな | みやぎしんせい | 
| 生年月日 | 19020202 | 
| 性別 | 男 | 
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町小浜 | 
| 記録日 | 19750808 | 
| 記録者の所属組織 | 沖縄県口承文芸学術調査団 | 
| 元テープ番号 | 竹富町字小浜T45A04 | 
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター | 
| 分類 | 本格昔話 | 
| 発句(ほっく) | 昔々 | 
| 伝承事情 | - | 
| 文字化資料 | - | 
| キーワード | 雷 | 
| 梗概(こうがい) | 「無精はするな。油断はするな。」という話をしましょう。昔々ある所に、友だちが二人いて、自分の村から遠い村へ出かけて行き、学校の先生について、勉強していたら、その先生は来る日も来る日も、同じように、「油断はするな。」と別の話もしてくれずいつでもそれだけを教えらていた。そして、今日も友だちといっしょに出かけて先生からいつものように教わって、家に帰る道の途中、大雨が降り雷が鳴った。それで途中に大きな石があったので、その大石の下に座っていたが、一人は、「無精するな、油断するな。」と教わったことを思い出し、「出発しなければならない。さあ、行こう。」と言ったが、一人は、「いや、行かない。」と無精して留まっているとその残った者には雷が落ちたそうだ。「油断するな。」という教えを身につけた者は、雨風にも無精せずに油断することがなかったので、命は助かって無事に家に帰り、それから幸福にすごしたという話だよ。 | 
| 全体の記録時間数 | 2:40 | 
| 物語の時間数 | 2:18 | 
| 言語識別 | 共通語 | 
| 音源の質 | ○ | 
| テープ番号 | - | 
| 予備項目1 | - |