これは蟹満寺(かにまんでる)と一緒の話。昔は家は所々にあったんでないの。その家には何名か娘がいて夜なると必ず侍がよ、娘を攫いに来ているがその男が全然どこの誰とも分からん。その家のちょちゃ女の子がね、みんなと浜に遊びに行ったら、五六名で浜蟹って砂浜に穴掘ったりしてる蟹を捕ってね、みんなで、見つけては殺し殺ししておったって。この子供だけはね、「かわいそうに。なんであんなやって殺すか。」って言ってね、この子供だけはね、絶対に蟹を殺さなかったみたい。それで、家に帰ってきたらね、お父さんなんかは、「子供はあと一人しか残っていないのに、今日もまた侍が攫いにが来るのかなあ。」と言うてね、涙を落とし落としとったって。だけどその晩は、何も聞こえないもんだからね、お父さんは、「あい、どうなったかな。今日もまた取られたかなあ。」と思って、夜明けなって行ってみたらね、ハブに万の蟹がよ、食いついていてね、この女の子は助かったと。その侍の姿をした男は、ハブが人間に化けとったんじゃないかな。だから、生き物を大事にして浜蟹を殺さなかったために、この人は蟹が来てそして助かったと。
| レコード番号 | 47O200650 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C038 |
| 決定題名 | カニマンデル(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 鳩間真吉 |
| 話者名かな | はとましんきち |
| 生年月日 | 19300215 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字鳩間 |
| 記録日 | 19971120 |
| 記録者の所属組織 | 竹富町口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字鳩間107B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 婆さんから聞いた |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成9度卒業論文 鳩間島の民話 p62 |
| キーワード | 蟹,侍,ハブ |
| 梗概(こうがい) | これは蟹満寺(かにまんでる)と一緒の話。昔は家は所々にあったんでないの。その家には何名か娘がいて夜なると必ず侍がよ、娘を攫いに来ているがその男が全然どこの誰とも分からん。その家のちょちゃ女の子がね、みんなと浜に遊びに行ったら、五六名で浜蟹って砂浜に穴掘ったりしてる蟹を捕ってね、みんなで、見つけては殺し殺ししておったって。この子供だけはね、「かわいそうに。なんであんなやって殺すか。」って言ってね、この子供だけはね、絶対に蟹を殺さなかったみたい。それで、家に帰ってきたらね、お父さんなんかは、「子供はあと一人しか残っていないのに、今日もまた侍が攫いにが来るのかなあ。」と言うてね、涙を落とし落としとったって。だけどその晩は、何も聞こえないもんだからね、お父さんは、「あい、どうなったかな。今日もまた取られたかなあ。」と思って、夜明けなって行ってみたらね、ハブに万の蟹がよ、食いついていてね、この女の子は助かったと。その侍の姿をした男は、ハブが人間に化けとったんじゃないかな。だから、生き物を大事にして浜蟹を殺さなかったために、この人は蟹が来てそして助かったと。 |
| 全体の記録時間数 | 3:22 |
| 物語の時間数 | 3:20 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |