武士の家(共通語)

概要

 昔はこの島に航海のための火番守が中森御嶽におったと思うすよ。これはだから、多分航行する船がこの島の近くを通るときに、昼は向こうにおったかしらないが、多分夜は中森御嶽におって全部見張りしておったはずよ。それで、通る船があったら、これから西表に夜には火で、昼には狼煙で連絡しますがね、これは何回付けたらどうだという伝えるのがあったと思うのですよ。そして、西表に知らせが行くと、黒島にもパナリ〔新城島〕にもあるから、昔は全部あれで連絡しあったと思うよ。西表いくとね、大体北岸にしてみれば、北にはね、一里よりは近い所もああるが、だいたい一里一里に部落があったです。南は鹿川(かぬか)はあるけどね、部落は全部一里毎にあるですよ。今は、マラリアで全部もうこの部落がなくなりましたがね。小浜島にもこちらから火をこう燃やして連絡したはずよ。
①火番守‥‥沖を航海する船を監視するための火番盛が八重山各所に設けられ、狼煙で連絡を取り合った。②黒島‥‥石垣島から南方約一七キロのところにある竹富町の島。隆起珊瑚礁で出来た山のない島。牧畜が盛ん。③パナリ‥‥西表島の南東五キロにある珊瑚礁が発達して出来た島で、竹富町に属している。上地島と下地島に離れていることから「離れ」〔パナリ〕と呼ばれている。④鹿川‥‥西表島の南西部にあった部落。現在はない。⑤マラリア‥‥発熱をともなう風土病。一五三〇年〔尚清四〕ごろ、西表島近くで難破したオランダ船の乗組員によって持ち込まれたとする口碑伝説がある。一七三二年〔尚敬二〇〕琉球政府が八重山開拓として既存部落の分割、強制移住、未開地での開拓村の創設という移民事業を始めたところから、八重山全土に広がっていった。⑥小浜‥‥石垣島と西表島の中間に位置する島。大岳を中心に丘陵地が広がり、地下水が豊富なため古くから良田が多い。

再生時間:2:29

民話詳細DATA

レコード番号 47O200506
CD番号 47O20C030
決定題名 武士の家(共通語)
話者がつけた題名
話者名 大城博
話者名かな おおしろひろし
生年月日 19260406
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町字鳩間 
記録日 19960915
記録者の所属組織 竹富町口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字鳩間T118B05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 民俗
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 沖国大国文学科平成9度卒業論文 鳩間島の民話 P28
キーワード 火番守
梗概(こうがい)  昔はこの島に航海のための火番守が中森御嶽におったと思うすよ。これはだから、多分航行する船がこの島の近くを通るときに、昼は向こうにおったかしらないが、多分夜は中森御嶽におって全部見張りしておったはずよ。それで、通る船があったら、これから西表に夜には火で、昼には狼煙で連絡しますがね、これは何回付けたらどうだという伝えるのがあったと思うのですよ。そして、西表に知らせが行くと、黒島にもパナリ〔新城島〕にもあるから、昔は全部あれで連絡しあったと思うよ。西表いくとね、大体北岸にしてみれば、北にはね、一里よりは近い所もああるが、だいたい一里一里に部落があったです。南は鹿川(かぬか)はあるけどね、部落は全部一里毎にあるですよ。今は、マラリアで全部もうこの部落がなくなりましたがね。小浜島にもこちらから火をこう燃やして連絡したはずよ。 ①火番守‥‥沖を航海する船を監視するための火番盛が八重山各所に設けられ、狼煙で連絡を取り合った。②黒島‥‥石垣島から南方約一七キロのところにある竹富町の島。隆起珊瑚礁で出来た山のない島。牧畜が盛ん。③パナリ‥‥西表島の南東五キロにある珊瑚礁が発達して出来た島で、竹富町に属している。上地島と下地島に離れていることから「離れ」〔パナリ〕と呼ばれている。④鹿川‥‥西表島の南西部にあった部落。現在はない。⑤マラリア‥‥発熱をともなう風土病。一五三〇年〔尚清四〕ごろ、西表島近くで難破したオランダ船の乗組員によって持ち込まれたとする口碑伝説がある。一七三二年〔尚敬二〇〕琉球政府が八重山開拓として既存部落の分割、強制移住、未開地での開拓村の創設という移民事業を始めたところから、八重山全土に広がっていった。⑥小浜‥‥石垣島と西表島の中間に位置する島。大岳を中心に丘陵地が広がり、地下水が豊富なため古くから良田が多い。
全体の記録時間数 2:34
物語の時間数 2:29
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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