八重山ヒジュルってのは、昔、インドネシアとか、東南アジアの島々と貿易しておった時分ですね、西表島の南から石垣に向かって航海しておった船が、竹富の東まで来たら風の向きが逆風がなって竹富の東にリーフに船が押し上げて座礁したんだよ。それはちょうど大潮の満潮ときなんです。船員なんかは大潮だからといって油断しておったわけです。ところが東南アジアとの貿易船でたくさん荷物を積んでおるから、船員は降りられない。翌朝なっても大潮だからみんな潮が落ちて絶対動かないですよ。二日間裸になって騒いでも廻りが珊瑚礁で波があるから全然降りられなかったすよ。それでね、三日、四日して次第に潮がこう中潮になってからようやく降りて、廻りの様子を見たわけですね。小潮になってからも船はこうリーフにのし上がってね、多少浮いているわけですよ。そして、船がリーフから離れるのは次の大潮のときまで待たんといけない。それまで半月かかりますよね。普通の所の潮は引かなくてもね、あそこの場所は今も浅いわけですよ。ああいう珊瑚礁のことを全部シジルというんです。この人なんかが一五日間も向こうの八重山シジルにで閉じ込められていたから、そのことを八重山ヒジュルと言ったんです。要するに八重山ヒジュルっていうのは、一五日間そこでひどいめに遇ったことを言っていうので、八重山の人間に対してのことではないですよ。八重山ヒジュルっていうふうにいえば、八重山の人は冷たいとこう解釈しているわけですが、本当は意味が違うわけです。
| レコード番号 | 47O200502 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C029 |
| 決定題名 | 八重山ヒジュル由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 大城博 |
| 話者名かな | おおしろひろし |
| 生年月日 | 19260406 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字鳩間 |
| 記録日 | 19960915 |
| 記録者の所属組織 | 竹富町口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字鳩間T118B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成9度卒業論文 鳩間島の民話 P38 |
| キーワード | 珊瑚礁 |
| 梗概(こうがい) | 八重山ヒジュルってのは、昔、インドネシアとか、東南アジアの島々と貿易しておった時分ですね、西表島の南から石垣に向かって航海しておった船が、竹富の東まで来たら風の向きが逆風がなって竹富の東にリーフに船が押し上げて座礁したんだよ。それはちょうど大潮の満潮ときなんです。船員なんかは大潮だからといって油断しておったわけです。ところが東南アジアとの貿易船でたくさん荷物を積んでおるから、船員は降りられない。翌朝なっても大潮だからみんな潮が落ちて絶対動かないですよ。二日間裸になって騒いでも廻りが珊瑚礁で波があるから全然降りられなかったすよ。それでね、三日、四日して次第に潮がこう中潮になってからようやく降りて、廻りの様子を見たわけですね。小潮になってからも船はこうリーフにのし上がってね、多少浮いているわけですよ。そして、船がリーフから離れるのは次の大潮のときまで待たんといけない。それまで半月かかりますよね。普通の所の潮は引かなくてもね、あそこの場所は今も浅いわけですよ。ああいう珊瑚礁のことを全部シジルというんです。この人なんかが一五日間も向こうの八重山シジルにで閉じ込められていたから、そのことを八重山ヒジュルと言ったんです。要するに八重山ヒジュルっていうのは、一五日間そこでひどいめに遇ったことを言っていうので、八重山の人間に対してのことではないですよ。八重山ヒジュルっていうふうにいえば、八重山の人は冷たいとこう解釈しているわけですが、本当は意味が違うわけです。 |
| 全体の記録時間数 | 5:11 |
| 物語の時間数 | 4:51 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |