マムシに噛まれた妊婦(共通語)

概要

マムシという毒蛇がね、ここにいるんですよね。お母さんが畑でお芋をね、掘っておったんですよね。もうお芋が笊にいっぱになったから、もうすぐ早くおうちに帰ろう。でも、もう一個ぐらい掘ろうかね。」と思ってよ、大きい芋でもなかったの。この小さいね、中ぐらいの芋を掘ろうとした時に、ヘラをつかんでおったこの手をね、ぴょこんと草むらの中から毒蛇がね、出て来て噛んだからね、毒がここにまわるんですよね。そして、そこを通りがかった人が、「蛇に食われたよ。蛇に食われた。」っちゅうから、隣近所の畑からね、皆集まって来て、そして、お婆ちゃんが、髪の毛を結わえる紐を取ってね、「毒をここに一か所に止めとく。」と言ってこうして縛ったって。縛っておうちまで連れて来たら、このお母さんは、その時に妊娠していて、妊娠五カ月ぐらいだった。そして、五カ月ぐらい経ってして、その子供を生んだんですよ。かわいい女の子が出来たんですけど、やっぱしあの蛇の毒がね、赤ちゃんの背中とか、お尻の方に、こうしてあっちこっち回っていたから、この赤ちゃんはね、生まれて三カ月ぐらいしてね、死んだんですよね。死んで、もうお母さん死に物狂いになってましたね。
 この島にね、医者はいなかったけどね、やっぱし医者みたいな薮医者の方がいたんですがね、その人はね、この島では、漢方療法で大変人助けなさって、この人のお蔭でね、もう大変皆がね、もう命拾いしたんですよ。それで、そのお爺さんの話なんですけど、「この子供は、やっぱしお腹にいるときからね、ハブの毒が体にまわって、助からないかねと自分大変思っておったが、やっぱしあれだけ蛇の毒が体にまわったんだから助からんかったね。」と話してました。

再生時間:3:41

民話詳細DATA

レコード番号 47O200346
CD番号 47O20C020
決定題名 マムシに噛まれた妊婦(共通語)
話者がつけた題名
話者名 亀井ナツ
話者名かな かめいなつ
生年月日 19130818
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町字竹富
記録日 19950910
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字竹富T27B02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 世間話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p35
キーワード 毒蛇,赤ちゃん
梗概(こうがい) マムシという毒蛇がね、ここにいるんですよね。お母さんが畑でお芋をね、掘っておったんですよね。もうお芋が笊にいっぱになったから、もうすぐ早くおうちに帰ろう。でも、もう一個ぐらい掘ろうかね。」と思ってよ、大きい芋でもなかったの。この小さいね、中ぐらいの芋を掘ろうとした時に、ヘラをつかんでおったこの手をね、ぴょこんと草むらの中から毒蛇がね、出て来て噛んだからね、毒がここにまわるんですよね。そして、そこを通りがかった人が、「蛇に食われたよ。蛇に食われた。」っちゅうから、隣近所の畑からね、皆集まって来て、そして、お婆ちゃんが、髪の毛を結わえる紐を取ってね、「毒をここに一か所に止めとく。」と言ってこうして縛ったって。縛っておうちまで連れて来たら、このお母さんは、その時に妊娠していて、妊娠五カ月ぐらいだった。そして、五カ月ぐらい経ってして、その子供を生んだんですよ。かわいい女の子が出来たんですけど、やっぱしあの蛇の毒がね、赤ちゃんの背中とか、お尻の方に、こうしてあっちこっち回っていたから、この赤ちゃんはね、生まれて三カ月ぐらいしてね、死んだんですよね。死んで、もうお母さん死に物狂いになってましたね。  この島にね、医者はいなかったけどね、やっぱし医者みたいな薮医者の方がいたんですがね、その人はね、この島では、漢方療法で大変人助けなさって、この人のお蔭でね、もう大変皆がね、もう命拾いしたんですよ。それで、そのお爺さんの話なんですけど、「この子供は、やっぱしお腹にいるときからね、ハブの毒が体にまわって、助からないかねと自分大変思っておったが、やっぱしあれだけ蛇の毒が体にまわったんだから助からんかったね。」と話してました。
全体の記録時間数 3:48
物語の時間数 3:41
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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