東金城加津屋という体の大きなお爺ちゃんがいたんだよ。その人が船に乗って、流されて唐の国に行ったというから、唐の話を聞かせてくれと言うと、「嘘だというから聞かさん。」というような話をいつもやりよった。「今日は絶対に嘘だと言わんから聞かしてく。」と言うと、「本当に言わんだろうな。」いうことで、そういった話をしたっていうことがあったけどね。
中国の今で言うには福建省あたりみたいな感じだな。琉球から流される船はほとんど、福建省あたりに漂流したらしいよね。で、向こうで上陸して、危ない目にあったけど、命拾いして、また帰って来たらしいんだけど。向こうでの農業とこちらでの農業とは全然違うよ。こちらの不断草のはっぱ大きいのだって、一人でたった簡単に片手で持てるけど、あっちの農民はね、あれの大きな葉はっぱは、前の方に二人、後ろの方に、四人でこうして、六人がかりで担いで歩いたよと言うから、「嘘だあっ。」つったら、「ほら、だからあんたなんかに話は、聞かさんというんだよお。」と言って、その言葉で、もう今からあんたたちに話聞かさないと断ったというよ。そういった東金城の加津屋爺ちゃんの話は、僕ら今の時代まで聞かされてね。だから、結局は話いをあんまりにせがまれるから、あは、うるさくてこの話出したんじゃないかあっていう話もあるけど、実際に向こうでの不断草はこちらの不断草の五倍も六倍もあって、本当に一人でやっとで持てる程の大きい不断草が、現在もあるらしいよ。だから、大きいのにびっくりして、六人がかりの話をしたんじゃないかあっていう説もあるけどね。
・不断草‥‥竹富島ではソーギ、ソーギナーという。漬菜に似ている野菜。
| レコード番号 | 47O200281 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C016 |
| 決定題名 | 唐の不断草(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 高那三郎 |
| 話者名かな | たかなさぶろう |
| 生年月日 | 19260501 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19950322 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T06A10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話p113 |
| キーワード | 東金城加津屋,福建省,漂流 |
| 梗概(こうがい) | 東金城加津屋という体の大きなお爺ちゃんがいたんだよ。その人が船に乗って、流されて唐の国に行ったというから、唐の話を聞かせてくれと言うと、「嘘だというから聞かさん。」というような話をいつもやりよった。「今日は絶対に嘘だと言わんから聞かしてく。」と言うと、「本当に言わんだろうな。」いうことで、そういった話をしたっていうことがあったけどね。 中国の今で言うには福建省あたりみたいな感じだな。琉球から流される船はほとんど、福建省あたりに漂流したらしいよね。で、向こうで上陸して、危ない目にあったけど、命拾いして、また帰って来たらしいんだけど。向こうでの農業とこちらでの農業とは全然違うよ。こちらの不断草のはっぱ大きいのだって、一人でたった簡単に片手で持てるけど、あっちの農民はね、あれの大きな葉はっぱは、前の方に二人、後ろの方に、四人でこうして、六人がかりで担いで歩いたよと言うから、「嘘だあっ。」つったら、「ほら、だからあんたなんかに話は、聞かさんというんだよお。」と言って、その言葉で、もう今からあんたたちに話聞かさないと断ったというよ。そういった東金城の加津屋爺ちゃんの話は、僕ら今の時代まで聞かされてね。だから、結局は話いをあんまりにせがまれるから、あは、うるさくてこの話出したんじゃないかあっていう話もあるけど、実際に向こうでの不断草はこちらの不断草の五倍も六倍もあって、本当に一人でやっとで持てる程の大きい不断草が、現在もあるらしいよ。だから、大きいのにびっくりして、六人がかりの話をしたんじゃないかあっていう説もあるけどね。 ・不断草‥‥竹富島ではソーギ、ソーギナーという。漬菜に似ている野菜。 |
| 全体の記録時間数 | 3:19 |
| 物語の時間数 | 3:04 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |