蛙が雨降ると鳴くということは、あるお家にですね、親と子供とおって、親と子供の間があんまりうまくいかなくて、子供は、親の言うことにすべて反対ばかりをしたと。もう子供が素直に親の言うことを聞かずに、親が右と言えば左、左と言えば右というような返事しか出来ない。そしたら、親がもう大変な病気をしてですね、危篤状態になって、もう自分が死ぬ時には、もう親は本当に自分が死んだらまた息子が反対にするから、川の側に作りなさいと言ったら、山の天辺に作るだろうと思ったので、「河の側に自分の墓は作りなさいね。」ということを子供に言って聞かせたんだって。ところが、この親不孝の子供も、せめてもう死ぬ際の言葉だけでも、もう真面目に聞こうというわけで、親がもう自分の死んだら、川の側に墓を作りなさいと言われたので、もう正直にまた言われた通り、川の側に墓を作ってあったって。もうお父さんが亡くなって、川の側にお葬式をして葬って置いたら、ある晩雨が降って、もう川もあふれてもう墓もみんな流されて、影も形もなくなったと。ほんで、翌朝起きてきたら、親の墓もなければ、みんなの墓も流されていたものだから、「ああ、もう本当に、もう親のいつもこう言うことに反対ばかりしていたのに、あの時ばかりはまた真面目にと思って、したのが親に対してもう本当に済まなかった。」ということで蛙は雨が降ったら親不孝したといって鳴いたと。
| レコード番号 | 47O200225 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C013 |
| 決定題名 | 雨蛙不孝(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 高那石吉 |
| 話者名かな | たかないしきち |
| 生年月日 | 19080714 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19950322 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T1A12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 動物昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p98 |
| キーワード | 反対,川,墓,鳴く |
| 梗概(こうがい) | 蛙が雨降ると鳴くということは、あるお家にですね、親と子供とおって、親と子供の間があんまりうまくいかなくて、子供は、親の言うことにすべて反対ばかりをしたと。もう子供が素直に親の言うことを聞かずに、親が右と言えば左、左と言えば右というような返事しか出来ない。そしたら、親がもう大変な病気をしてですね、危篤状態になって、もう自分が死ぬ時には、もう親は本当に自分が死んだらまた息子が反対にするから、川の側に作りなさいと言ったら、山の天辺に作るだろうと思ったので、「河の側に自分の墓は作りなさいね。」ということを子供に言って聞かせたんだって。ところが、この親不孝の子供も、せめてもう死ぬ際の言葉だけでも、もう真面目に聞こうというわけで、親がもう自分の死んだら、川の側に墓を作りなさいと言われたので、もう正直にまた言われた通り、川の側に墓を作ってあったって。もうお父さんが亡くなって、川の側にお葬式をして葬って置いたら、ある晩雨が降って、もう川もあふれてもう墓もみんな流されて、影も形もなくなったと。ほんで、翌朝起きてきたら、親の墓もなければ、みんなの墓も流されていたものだから、「ああ、もう本当に、もう親のいつもこう言うことに反対ばかりしていたのに、あの時ばかりはまた真面目にと思って、したのが親に対してもう本当に済まなかった。」ということで蛙は雨が降ったら親不孝したといって鳴いたと。 |
| 全体の記録時間数 | 2:46 |
| 物語の時間数 | 2:32 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | × |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |